※以下の文章はSSの最終章では無く、第三の人類補完計画と言うテーマの解説を対話的に書いてます、回りくどい言い方はお許しを、面倒なら読まないと言う手も有ります。

新世紀エヴァンゲリオン勝手なSS
「もう一つの人類補完計画」 エピローグ
「アダムとイブ」
その後色々有った。

 第三東京市跡地から、松代までの、綾波の車の運転は、語り草になるものだった、日本で一番危険な地域と断定されていた場所を強行突破したのだ。僕たちを乗せていた車は、松代到着と同時にスクラップになっていた。僕が綾波が死んだと思い取り乱した事、単純に睡眠不足だったこと。そして、なぜ睡眠不足なのか、アスカから綾波が幸せそうに寝ている間中、尋問を受けた事など等・・・波乱万丈だった。

 父の辞令の意味は、綾波が解いてくれた・・・スキャニング式、筆跡判定と用紙上に打たれたコード、たぶんその写しが有るMAGIが、それを認識すると、全てのMAGIのキーが開かれMAGIの全能力が使えるようになる仕組みだった。それまでのアスカのIDと、必死のハッキングでカバーしていた、制御機能が復活していた。同時に一つのメッセージが司令官として僕に届いていた・・それはMAGIからだった。
 
 MAGIの耐用限界は、10年であること、その他の装備の、能力低下予想、全世界のMAGIに対する、衛星でのリンク状況、コントロール支配能力・・つまり全世界のMAGIのマスターコントロール権限が松代のMAGIに、全員一致で可決された事・・・MAGI集合体による放送通信能力の守備範囲は衛星も含めば全世界に及んでいた。MAGIは司令官権限で、全世界のほとんどの電子制御可能な物を制御できた。全てのMAGIは、スリープモードならば、数ヶ月以上の電源バックアップを持っていた。

 僕に渡された、辞令は、これの鍵だった。綾波はその階級を知った時に予想していたそうだ。

 それは、ゼーレの持っていた人類補完計画の、一部を抜き取ったような構造だった。

 僕には、とてもそのMAGIの内容を全て理解できなかったが・・綾波はコントロールできた、僕が考えた事は、アスカが遣り方を考え、綾波が実行出来た。

 そして、MAGIの中には、人が生きていくための沢山の知識が保存されていた。

 MAGIから、リンクされていた、全てのN2爆弾、核兵器のパスワードが書き換えられた・・・僕と、アスカと、綾波のパスワードが揃わなければ起爆不能になった。世界の98%のこれらは、永久に機能を停止した。
 エヴァンゲリオン3機は、進化促進プログラムで強制的に破壊した。


 人間は、どうやっても退化するだろう。全世界の退化を止める力は、MAGIにも無い、出来るのは、その退化の過程で、必要以上に、前世紀の遺産たちが使われる事の無いような封印、そして、どんな事が有っても生き抜けるだけの知識、そして、最低限の、秩序や、倫理だった。


 ダブリスが、この世に戻ったのは、思ったより早く、2年と8ヶ月後だった、彼は僕への約束を守り、綾波と、最初の子供を守ってくれた。17歳で2児の父・・・・いや実はもっと・・・

 14歳が、最長老になってしまった世界なのだ、古い倫理で考えたら、3年位、人が生まれない世界になってしまう。人は増えなければいけない。アスカは言ってのけた!

 「何処に婚姻届が有るの!今そうゆう状態じゃ無いの、昔の倫理に縛られたら、人類が滅びかねない状態なのよ!手近な所にオスが居て、作ってる時間が有ったら、自分らの子孫作んなきゃいけないのよ、だからバカシンジで我慢するって言ってるのよ。」

 綾波はあっけらかんと言った。
 
 「優秀なオスが居て、その因子が欲しいのは、メスの定めよ、それはアダムと、使徒の関係と同じ、でも碇くんは、他の使徒と融合しても、フォースインパクトは起きないわ。だから大丈夫よ。でも、私から完全に奪う気ならば、殲滅するわ。」

 完全に争点が違っているが、それが綾波の論理だった。僕は何度となく、父と母が大爆笑をしている夢を見る事になった。


 そう、16億人から、2年間で、8億人まで人類は減少していた、乳幼児や、ほんとうに小さな子供が、補助無しで生きられるはずも無かった、主力の労働人口など、その10%にも満たないのだ、食糧危機や干ばつ、自然の脅威は無慈悲だった。

 15歳の子供が、残っていた飛行機を最初に飛ばしたのは、サードインパクトから6ヶ月後だった。そのためだけに、5人の同じ年の子供が犠牲になった。しかし、1年半後には、大型輸送機さえ飛ばしていた。その輸送機までにまた10名の命を奪っていたが・・・・その輸送機は、干ばつに苦しんだ、朝鮮半島に物資を送る事で、数万人の命をつなぎ止める事になった。


 もう一つ驚いた事が有った、アスカの呼びかけで、洞木ヒカリ・鈴原トウジ・相田ケンスケを、戦自の装甲護衛部隊を使って召集し、各部の人材配置をし出した時、三人の情報から導き出された結論は、色々な特技をまとめた時に、僕らのクラスの生徒に平均して、適任がそろっていた事だった。洞木ヒカリは、生活部長となり、鈴原トウジは、作戦科の前線担当として、アスカの不足を補った、相田ケンスケは、以前の諜報部に相当する、広報部を完全に掌握できた。皆、最低限の情報で、目的を処理できたのだ。あのクラスで言う、適格者は・・・エヴァの操縦だけの事を言っていた訳では無いのだ。同時に彼らの疎開先の殆どが、何らかの理由を付けられて、松代か、第二東京にされていたのは、間違いなく偶然では無いだろうと思う。そして、彼らの、エヴァパイロットとしての碇シンジに対する、ある種の信頼も・・・・



 マイナス傾向だった、人口が、プラスの転換した時、僕たちはお祝いをした。それは僕たちが19歳の年にやってきた。

 僕たちは大きな重荷が少し軽くなったような気がした。一時は5億人まで落ち込んだ人類がやっと未来の可能性を示し始めたのだ。




 
 僕は、父の言っていた、罪の意味が解ったような気がした。僕たちは必死に努力したが既に10億人を超える犠牲者が出ていた。



 みんなでやった、パーティーの会場の片隅で、僕と、三児の母となっていた綾波が小声で話していた。

 「碇くんと私の子供は、やはり、リリスの傾向が強いわ・・カヲルは当たり前だとしても、ハジメとミライは、リリンの子供より学習能力が高すぎるわ。このままにすると、リリンに影響を及ぼすかも知れないわよ・・たぶん、ずーっと遠い未来だけど。」

 「綾波、それは僕たちの罪だから・・・子供は何も悪く無いよ。それと、これはたぶん母さんの計画の初期段階だと思うよ。だから僕は母さんを信じて綾波と共に生きるよそしてアスカとも。」

 「計画?どうゆうこと?」

 「うん、僕と綾波の子供、そして僕とアスカの子供もそうだけど、正確にはリリンじゃ無い・・・解るよね。」

 「ええ」

 「リリスである綾波・使徒の魂を持った、カヲル、リリスの構成を持った僕、普通のリリンのアスカ・・・これらが交じり合った場合、それは、リリンかい?」

 「いいえ、全く違う物よ」

 「じゃあリリス?」

 「いいえ違うわ、リリスはアダムから生まれし者」

 「そう、リリンじゃ無い・・・・リリスでも無い、綾波は、僕たちの子孫が、リリンに仇なす者になるかも知れない事を恐れているね。」

 「ええ・・」

 「それは重要じゃ無いんだ。もし、そうなったとしてもね。」

 「私たちの血筋はきっと、敵対したと理解した時、廻りを殺戮するわ。」

 「うん、それも罪だけどね・・・・それでもし、リリンが絶滅しても、僕たち自身が、リリンの因子を持つ以上、いつが突然変異でリリンが再発生するね・・・それより・・もっと大きな罪が有るんだよ。」

 「何?」

 「もし、今すぐ、セカンドインパクトが起こったとした時、僕たちの所属は?」

 「あ!・・・・・私たちはアダムに属していないわ。」

 「そう、アダムの直系では無いんだ、地球意思に対する反逆だね・・・・・僕たちは、どの使徒が勝っても関係無いんだよ。」

 「更に言える事は、もっともっと未来、僕たちの因子が、リリンの中に食い込んでいっていた場合、リリンと僕たちの同化が起こっていれば、人類は永久に滅びない。」

 「これは、僕の勘だけど・・・・母さんの計画だよ。君は一番小さな計画だから可能だったと言ったけれど、この構想だと、全ての補完計画の根本を覆すほど、壮大な計画だよ。地球が有って、アダムが有って使徒が居てと言う輪廻転生の道からの逸脱。つまり、リリスの魂の元での新しい生命体の創出・・・・」

 「その母体は、元リリスその物の綾波レイ・・・そして僕・・・・おまけについて来ちゃった、ダブリス・・・カヲル君・・・二つの使徒の知識や、頭脳と、リリンの融合によって導き出されるものは・・・・・地球と言う母からの、親離れなんじゃないかな?・・・・・ダブリスが追加された事で確立は更に上がってるね。・・・・MAGIの計算によると、母の計画の可能性、54%、父の計画の可能性、24%、父と母の計画の可能性、79%・・計画成功確立66%で、5割を超えてるよ。ダブリスの流れでもいいとすると、7割を超えるんだよ。・・・カヲルの構成確立計算してみたかい?(リリス+リリス)+(リリス+リリン)+(ダブリス+ダブリス)を足して、リリン+リリンが出る確率だよ。」

 「あ、8%以下ね・・」

 「うん、リリス+ダブリスの可能性が非常に高い、はっきり言って新人類だよ。リリスから生まれし、ダブリスもアダムに帰属しないね。彼は、僕にわざと負ける事で、人類保管計画を利用して自分の種族に自由を与えたんだよ。やってくれるね。・・僕に握り潰させる事さえ策略だったと今は思ってるよ・・・・・・・・・もう一つ気になってるのは、カヲルが守ると言った、ハジメの事だよ、彼が何も細工してないとは思えないんだよ。彼は当時完全に進化した使徒としての知識で存在してたのだから、何でも出来たはずだよ。・・・悪い意味での細工はしてないと、彼の人柄だから思うけれど、もっとも確実な対応を絶対したと思うよ・・・僕の導き出した今の結論を、彼はきっと君のお腹に入る前から気付いていたよ・・・僕が気付いたのは、三人目が生まれた直後、カヲルの目を見た時さ。・・・・僕の予想通りなら、ハジメはオスであって、リリスだよ、つまり新しいアダムだね。・・・本来突然変異でいつか出来るであろう必要な種子だよ。・・・・そして自分に課したハンディキャップとして後から出てきた。そう考えるべきだね。・・・・カヲルの目は・・・さあ碇シンジ君競争だね。・・・って語っていたよ。・・・・・彼は僕に恩を返し終わったと言う事さ。彼はフェアな事が好きだね。僕も今なら彼が好意に値する友人だと言えるよ。」

 「新しいアダム!・・・・でも、反逆では無いの?そしてオスの私・・リリス・・・・・・・そうね、メスは年に一人同族を増やすのがやっとだけれど、オスなら、年に300、いえ600でも900でも可能だわ。20年間で、2万体を超えかねないわ。」
 綾波、可能じゃない可能じゃ無い、死んじゃうって・・・超えないって、死んじゃうよー・・・うるうるの目で見ないで。・・・・ハジメにそうゆう教育しないでよ怖いから。


 「親に逆らう事は、全て悪では無いよ・・・これも勘だけれど、なぜ、セカンドインパクトや、サードインパクトが有るのか考えてごらん・・・地球が親だとしたら、なぜ自分の子供を殺す必要が有るか、入れ替える必要が有るかだね、解るかい?」

 「解らないわ」

 「たぶん何万年に一度、支配する生命体を変える理由は・・・自分から逸脱出来なかったからだと思うんだ。・・進歩が無かったからってね。・・地球にとってみれば、その一人一人のリリンや、恐竜とかの生命は問題で無く、個体として閉塞している、自分への揺らぎを、子供に期待するだろうと思うんだ。」

 「綾波の言うように、地球規模から言えば、原始人も、現代人もそんなに代わらない・・・地球と言う揺り篭の中で延々と夢を見続け、進化しない子供なんだと思うよ・・・だから、試練を与える・・・・どう思う?」

 「ええ、解るような気がする、私だって自分の子供が、10歳になっても私のオッパイを欲しがったら・・・怒るでしょうね。」

 「うん、まして30歳にでもなってたら・・・殺したくならない?」

 「たぶん、それ以前に殲滅するわ。」

 「つまり・・・ひとり立ちする子供なら殺す必要は無い。」

 「ええ、きっと可愛いだけで、次の孫が楽しみ・・・・・・・・・・・そうゆう事?」

 「うん、たぶんね。」

 「それって遠大な計画よ・・・」
 
 「そう、たぶん母が考えたと思う。母も女性だからね。・・・・セカンドインパクト・サードインパクトを予想した時、まず、その理由を考えたんだろう・・・・たぶん綾波とほとんど同じに、テラ理論まですぐ達するはずだ・・・そして、そこから逸脱するのに最も良い方法と可能性を模索した・・・・・・母さんが笑いながら初号機に取り込まれる夢をみたよ・・・たぶん、それが現実だと思う。・・・母さんは元々帰ってくる気なんか無かったんだと思う。・・・・父さんは綾波が自爆するまで、男の論理で考えていたんだと思う・・・・そして綾波が僕のために自爆したのを見て・・・我に返った・・・・・そして母さんの計画が見えて・・・それをより強化する計画を実行した・・・もしかすると、僕とカヲル君を接触しやすいようにセットしたのさえ父さんかも知れ無いよ。」

 「私も操作されていたのかもしれないのね。」
  綾波が、アダムに戻るという、使徒の本能を打ち消されていたのは確実だ。僕はデーターバックアップとして記憶操作していたのはユイの情報をインプットするのも含むと思っている、それは一種の洗脳のつもりだったが、自身を自爆に持ち込んだ、綾波レイを見て、それは、もはや意味が無いと、父は理解したのだと思う、心を持った瞬間アダムは重要で無いのだ、使徒が心を探ろうとしたのは、やはり自由を求めてなのかも知れない。

 「僕は完全に操作されていたと思うよ。」

 「ただ、一つ僕が思うのは、永久に解らない嘘は、本当で、それを時に、希望って言うんだよ。」

 「・・・・・・・・・・・・・・でも私は、碇シンジが好きです。」

 「ああ、僕も綾波レイを愛してるよ。それでいいんだよ。」

 「僕が思うのは、僕たちを、人は・・仕組まれた子供・・と呼んでいたけれど・・・・父さんと母さんの計画だと、たぶんあの子達が、そうなんだと思うよ。・・・・だから、一番小さな人類補完計画が通ったのではなく、たぶん一番強力な人類補完計画が遂行され成功したんだと思うんだ、人類16億人の命、滅亡さえかけてね。・・・・その結果が子供たちだよ。綾波は気にしなくてもいいよ・・・リリン離れした子供なら、アスカの方も同じようなもんだよ。・・・・これでカヲルが、12歳で成人でもした日には・・・・10年もしないうちに、大所帯のリリンで無い集団が出来上がってるよ。・・・今は第一世代だから解りやすいから言うけれど、純リリン系・アスカの系統のリリンに限りなく近いがリリス要素を持つ者、僕と綾波の系統の、リリス色の強い者、今後出てくる、ダブリスとリリスそしてリリンの組み合わさった者、この四つ巴だよ、そしてこれも勘だけど、その結果、もう生物浄化は起こらないよ。」



 「そう、気楽に考えていいのね。・・じゃあ、アスカの挑戦受けてくるわ。・・・・そう、碇くん、あなたもリリス系のオスよ頑張ってね。」
 綾波何を頑張れって言うの!カヲルの挑戦を僕にも受けろって言うの?・・・・普通のリリンはそれは言わないよ。・・・・・やめて綾波、僕に「リリス量産計画書」とか届けないでね。年間1200とかでたらめな数字入れないでね。


 「ちょ、ちょっと待て、その挑戦って何だ!今の話から出てくる挑戦と言う言葉は何だ?その頑張っての意味はなんだ!」

 
 「もちろん、どちらが、碇くんの子孫を一杯作るかよ。今後10年の競争の挑戦を受けてたの。これで遠慮することなく戦えるわ!」

 「こら、それって戦うって言う意味が違うだろう」

 「葛城さんや、赤城博士の年になった時に、本当に何人家族を持ってるか、勝った方が、碇の姓を名乗る事にしたの。アスカが、一番は常に私よって言うから、私がファーストで、貴女は弐号機パイロットでしょって言ったら、こうなったの。・・絶対負けられない戦いよ。・・・・・「ミサト作戦」と呼称してるわ。」

 「綾波、顔が使徒相手にしてるのと一緒だよ。それとその作戦名本人が聞いたら泣くよ。更に勝手にひとんちの姓を賭けないでお願いだから。」

 「ええ、「作戦部の赤い使徒」「技術部の蒼きリリス」が仇名だし」

 「そのまんまじゃ無いか」

 「碇くんの仇名知らないの?」

 「僕の仇名?知らないよ」

 「・・・碇外道よ・・・・名付け親はアスカだけど・・・・美女二人にポンポン子供生ませてれば当たり前だそうよ。」

 「碇ゲドー・・・完全に、駄洒落だな、駄洒落だな、駄洒落だな・・・内輪受けの駄洒落だな。」

 「そうよ!・・・それ以外無いじゃない・・それと、カヲルが2歳のくせに、アスカが抱いたとたん、耳元で何か言って、絞め殺されそうになってたから、叱っておいてね、経験者として言うけど、殺されるわよって。・・・・・・アタシに言ったら手加減しないとも言っておいて。・・・・カヲルは、碇くんの言う事しか聞かないから。・・・・あのボキャブラリーは何処から来たのかしら。」

 ・・・・・お前だお前、絶対お前だ!・・・・・言わせたんだ、言わせたんだ、絶対言わせたんだ。


 僕は、綾波に説明したのを少し後悔していた。理由は、松代の地下に置かれた、綾波の眠っていた施設も健在なことだ・・・そして今の彼女の立場は・・・MAGIの中の赤城博士の資料さえ読める立場、そして魂の束縛を解かれた使徒に他なららない、「目的のために、手段を選ばない・・・」とライバルのアスカにさえ言われる、僕たちのイブなのだ。
 未来のバイブルに、イブは自分で、アダムを生んだならばともかく、イブは自分の肋骨から、アダムを大量生産したと記載されないようにすることは、僕の務めかも知れない。
 僕たちのバイブルは、まだたったの一ページ目なのだから。



 僕らに与えられた、あと6年のMAGI・・・・先代からの最後の餞別・・・・・約束された人類の退化・・・・同時に無限の可能性・・・・・まるで計画されたように、文明圏を築きやすい場所に配置された、15台のMAGIシリーズ・・・・・そして、その鍵と、その完璧なオペレーター・・・たぶん、戦自の幼年科が、松代に有った事さえ、偶然では無いだろう、松代に最初にアスカが向かい、その幼年科の最上級生を、5人、1分半で轟沈したことさえたぶん、仕組まれていた事だと思う。・・綾波の部屋が、被害を免れ、そして鍵が常に開いていたことさえ・・・・・・僕がそこに13日間篭るだろう事さえ・・・・



 僕はまだ、父や母の手の上で生きているんだろう。MAGIが全て動かなくなった時からが、本当に僕が、自分で考え、自分で道を切り開く事になる。

 
 アスカをして「完全に立派な託児所になったわね」と言わしめた、司令官室で・・「問題無い」と言っている僕だった。







<しつこい解説>



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