あけおめ小説

間部瀬博士 | 投稿日時 2008-1-1 18:12

 

「大きなかぶ」

 

 碇シンジくんはとってもはたらき者のおひゃくしょうさんです。

 ある日、畑に行ってみると、大きな大きなかぶができていました。

 よいしょっ。シンジくんは力をいれて葉っぱのぶぶんをひっぱりましたが、かぶはびくともしません。

 シンジくんがこまっていると、そこへレイちゃんが通りかかりました。

「おーい、綾波。いっしょにひっぱってよ」

 力しごとがきらいなレイちゃんはためらいました。でも、よくかんがえてみると、これっておいしいしちゅえーしょんです。

(碇くんのからだを思うぞんぶんまさぐれるのだわ)(ポッ)

 シンジがかぶをひっぱって、レイがシンジをひっぱって。それでもかぶはぬけません。

 そこへ、アスカちゃんが通りがかりました。

「おーい、アスカあ。いっしょにひっぱてよ」

(レイのほそ腰を思いきりだけるのね)(ポッ)

 シンジがかぶをひっぱって、レイがシンジをひっぱって、アスカがレイをひっぱって。それでもかぶはぬけません。

 そこへ、ゲンドウが通りがかりました。ゲンドウはめがねのおくからシンジをジロッとにらんだので、シンジは声をかけるのをやめました(涙)。

 そこへ、冬月じいさんが通りがかりました。

「わたしもてつだわせてもらうよ」

 シンジがかぶをひっぱって、レイがシンジをひっぱって、アスカがレイをひっぱって。冬月がアスカをひっぱって。それでもかぶはぬけません。

 とつぜん、冬月は腰をおさえてはなれました。「あいた。こ、腰が……」冬月はよたよたしながら行ってしまいました。役に立たないじいさんです。

 そこへ加持さんが通りがかりました。

「シンジくん、大変そうだな。おれもよろこんでてつだうよ」

なぜか加持はよだれをたらしていました。

 シンジがかぶをひっぱって、レイがシンジをひっぱって、アスカがレイをひっぱって。加持がアスカをひっぱって。それでもかぶはぬけません。

 そこへ、ミサトさんが通りがかりました。すごい目で加持をにらんでいます。加持はあわててアスカをはなしました。

「わるい。スイカのせわをしなくちゃ」

 加持はミサトといっしょに行ってしまいました。しばらくして、とおくから加持のひめいがきこえてきました。

 ヒカリちゃんがトウジといっしょにやってきました。かしこいヒカリちゃんはすぐにその場のふんいきをよみました。

「鈴原、さっさと行くわよ」「イインチョ、てつだったらな、かわいそうやんか」「いいから!」ヒカリちゃんはトウジの耳をひっぱって、むこうに行ってしまいました。

 そこへ、赤木はかせがやってきました。

「あなたたち、そんなげんしてきなことしなくても、わたしのぜんじどうやさい抜ききを使えばいっぱつよ」

 三人はいっせいに首をよこにふりました。ろくなことにならないのは目に見えていますし、これはこれでいいなと思っていたからです。赤木はかせはほっぺたをふくらませて行ってしまいました。

 ところで、相田ケンスケくんはどうしたのでしょう。相田くんはそばのしげみから、こっそりかくしどりをしていました(爆)。

 日がくれかかってきました。アスカが言いました。

「ねー、こんなのうっちゃって、シンジのうちでやすもうよー」

「そうしようか」

「……さんせい」

 三人は手をつないでシンジのおうちへむかいました。みんないきはあらく、まっかなほっぺたをしていました。

 このあと、三人はシンジのおうちでなにをしたのでしょう。それはおとうさん、おかあさんにきいてくださいね。

 

 今日も明日も平和はつづきます。ずっとこうだといいですね。

 

 おしまい。

Re: あけおめ小説

横着星 | 投稿日時 2008-1-8 0:20

>それはおとうさん、おかあさんにきいてくださいね

 

 先生! こういう事を聞くと怒られる場合は誰に質問したら良いのでしょう?

 しかしカブの味噌汁が食いたくなってきた(笑)。

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