七夕企画・リレーSS

 


Hoffnung

 ...ということで、来月の旧暦七夕まで、ゆる〜く続けてみたり。
 まあ、「競作」とかやれるほど精気あふるるメンバーでもなさそうだから(お若い方、よろしくです)、ここのカキコで「リレー連載」でもして、LRSしていきましょう。ご賛同いただければ、このスレッドはタイトル「七夕企画」で統一してくれるとうれしいですわ。
 とりあえず、何でも続けられそうなネタ振りしますね。お一方、1行から可。ただし、「...」オンリーはなしよ(笑)。

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 みなが心を重ねた、第七使徒戦が終わった。完勝だった。

 それから少しだけ時がすぎた、ある日。

「かんぱ〜い!」

 作戦部長、ミサトの提案だった。戦場では、爆弾の着弾点に身を隠せという。ならば、遊ぶなら、使徒戦の直後だ。

 明日は、七夕。

「あ、あやなみ...それ...」

「あ〜らシンちゃん、赤くなっちゃって(うりうり)」

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お後、よろしく。

 


横着星

「なに見てんのよ。

 ほっとにエッチでバカでスケベなんだから!」

 対イスラフェル戦のしこりを取るために急遽立案された親睦作戦だが、緒戦から早くも風雲が。

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 独逸のお嬢さんさんは相変わらず不機嫌です。
 しかしさっきDVD見たが「アスカ、来日」の最後のシーンの黒板にしっかりと<9月21日(月)田中・石川>
 ・・・そんでイスラフェル戦が8月11日? 何をどう今後こじつけるべきか無茶苦茶悩んでます。
 宿題も終わってないし(あう〜)。
 さて誰かさん続きを宜しくぅ。

 


ゆーたろ

「あ〜らシンちゃん、赤くなっちゃって(うりうり)」

 ぐりぐりと肘の先を自分の二の腕に押し付けてくるミサトにかまうゆとりすらなく、シンジの目はテーブルの上のレイの手元に注がれていた。

 そこには涼しげな色合いの薄い水色の短冊があり、やや堅い筆跡で「碇君と一つになりたい...」と書かれている。

 シンジの斜め向かいに座ったレイが記したものだ。お祭りを好むミサトが、「明日は七夕よん」と言って、どこからか手に入れた笹と、七夕飾りのセットを宴席で披露したのだ。最初は何の興味も見せなかったレイだが、「織姫様と彦星様が年に一度のデートの記念に、この短冊に書かれた願いをかなえてくれるのよ」などと、ミサトが無責任なことを口にした途端、その態度を一変させた。音もなくペンを手に取ると、皆が好奇の目で見つめるのにも構わず、大胆に過ぎる言葉を一息に書き上げたのだ。

「あ、あんた何破廉恥な書いてるのよっ!」

 ドイツで育った割りに妙に古風な表現でアスカが叫ぶ。そのアスカの叫びを右から左へと聞き流して、レイはもう一枚の短冊を手に取った。そしてそこに?

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 お後、よろしく。ついでに大チャット大会もよろしく

 


まっこう

「アスカと一つになりたい...」

「はっはい?」

 レイが短冊に次に書いたそれを読んでアスカが後ずさる。

「ふぁっファーストってそういう趣味が」

 顔を引きつらせているアスカは放って置いてレイは次々に短冊に書いていく。

「葛城課長とひとつになりたい...博士とひとつになりたい」

「あっなるほど」

 横で興味深げに見ていたミサトが大げさに手を叩いた。

「要するにみんなと仲良くなりたいと言うことのレイ的な表現ね」

 ミサトがそう言ったので皆納得してしまった。

「シンちゃん残念ねぇ〜〜」

「シンジ〜〜」

 アスカ達にからかわれてシンジはその場を離れていく。アスカ達もだ。

 一人に成ったレイのところにリツコが近づいてきた。

「全てをひとつに...確かにあなたの仕事ね、司令や補完委員会の仕事かしら」

 リツコは短冊を手に取り言う。

「レイ」

 レイが振り返るぐらい優しい声がした。

「年に一度の七夕ぐらい...本当の望みを書いたら?もっとはっきりと。恥ずかしかったら書いて自分で持っているだけでいいんじゃないの」

「博士?」

「たまには私も優しく成るわよ」

 そう言うとリツコはレイに短冊をもう一枚渡した。

 


光琉

「・・・わかりました」

 そう言うとレイは再びペンを手に取る。

 しばらく俯いたまま考え込むようにしていたが、

 おもむろにペン先を走らせていく。

「どう?何を書いたのかしら」

 リツコが短冊を読もうとするとレイはそれを慌てて隠してしまった。

「見られたく・・・ないです」

 心なしか彼女の頬はうっすらとピンク色に染まっているように見える。

「・・・そう、わかったわ。でも笹に結ばないと願い事は叶わないわよ、レイ?」

「・・・あとで掛けておきます」

 予想外のレイの反応に少し驚きを覚えたリツコだが、さすがMAGIの娘とでも言うべきか。

 ちゃっかり後で何を書いたか読めるように手を回している。

 透き通るような白い手の平の中、短冊が風でかすかに揺れている。

 レイらしいとも言える小さな丸い字でそれにはこう書かれていた...

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 う〜ん、同じような引っ張り方になってしまった(汗)

 


Hoffnung

 いやいや、ぐりぐりいぢっちゃって下さい。>mekixuさん
 パラレルワールドもありですよん。
 ...と振ったところで。

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 ヒトの優しさというものを、レイはシンジたちとの触れあいをとおして、少しずつ理解し始めていた。そう、リツコは感じていた。しかし...

「碇司令と」

 レイが恥ずかしげに短冊を隠す前、リツコの目に入った文字。

 リツコはさびしげな表情をうかべた。そうするしかなかった。

 そして、いよいよ願いごと満載の大ぶりな笹がマンションのベランダに飾られる。頃もよし、三日月が姿を見せていた。その時、「あわわっ!!」というミサトの突然の慌てぶり。

「レ、レイ?」

「はい」

「あ、あまり正直に願い事を書き過ぎるのも、あは、ね?」

 そう言って、ミサトは短冊をひとつ、笹の葉からはずして、甚平のたもとに入れた。

「じゃ、ミサトのめざせ!ウエストマイナス3cm、ってのは<正直な願い事>じゃないっての?」

 なぜかアスカがつっこむ。だが、ミサトの内心はそれどころではなかった。

(こんなの、さ〜すがにヤバイっしょ)

 レイがリツコに隠れてしたためて願い事には、こう書かれていたのである。

「碇司令と、赤木博士が幸せになりますように」

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 次は酒盛りだっ!

 


まっこう

 では酒盛り行きましょう。

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「ファースト、ビールは乙女のたしなみよ、私なんか三つの時から飲んでいるわ」

 元々色白の為か、既にビールで顔が赤くなっているアスカは、レイの細い腕では持つのが大変そうな1リットルは入るジョッキを渡した。反射的にがっしりとジョッキを掴んだレイを見たアスカは、えびちゅをぎりぎりまで注ぐ。1リットルと言えば1kgある訳で、ジョッキと合わせれば2kgほどある。

「アスカ、無理に勧めちゃ」

「シンジ、アンタ男でしょ、ぐちゃぐちゃ言わない。大体優等生は硬すぎるんだから、少し酔ったぐらいがいいのよ」

 いつもの様に言い争いを始めたシンジとアスカを横に、レイはジョッキになみなみと注がれたビールを見詰めていた。やがて口をビールに近づけていく。始めは舌先でちょっと泡を舐めてみた。苦いのか眉が少し傾いた。舌を引っ込めて少し考えると、今度は口をジョッキにつけ傾けはじめた。アスカの白さとはまた違った白い喉が動きビールが吸い込まれていく。飲んでみるとそれほど苦くないのか、一気に三分の一ほどのビールが喉を通り過ぎていった。

「ぷは」

 ごくごく小さいが満足げな溜め息がレイの唇から洩れた。そしてたちまちアルコールが回り喉から頭の方に向かってレイの素肌はバラ色に染まっていった。

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 でどうでしょ?

 


tamb

「よっしゃぁー!」

 突然の歓声。誰もが耳を疑ったが、それは間違いなくレイの喉から発せられた。

「盛り上がってきたわよー! 碇くんも飲んで飲んで」

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 ベタですいません。

 


Hoffnung

「そっ、そんなのムリだよ、できるわけないよ!」

 シンジがびびる。

「何か言った?」

 レイの紅い瞳が、ルビーのような光をはなった。

 ぴきーーーーーん!!

 その目から、光線がほとばしり、カツオの刺身が次の瞬間にはカツオの叩きと化していた。

「やるわね、ファースト。あんたもとっとと飲まないと、どうなるかわかってるでしょうね!」

 なぜか、酒盛りの余興パート1はサイキックバトルであった。

 


ベアキャット

 警報の鳴り響くネルフ第1発令所。

「マギの解析出ました!パターン・・・」

 青葉の報告が止まる。

 冬月が報告を促す。「どうした。早くパターンを言え」

「は、はぁ。パターン 大虎・・です・・。」

「「「オオトラ???」」」

 第1発令所の全員が、初めて聞くパターンに驚いて聞き返す。

「大虎??なんだそのパターンは??」

 さすがの冬月も頭に?マークを浮かべて青葉に問い直す。

「はっ、マギによると高レベルの血中アルコール濃度を複数検出したとの事です。場所は・・」

「場所は、葛城一尉のマンションですっ」

 その報告にゲンドウと冬月の眉がピクッと動き、視線を交わす。

 ゲンドウが矢継ぎ早に命令を発する。

「警報を切れ。委員会と日本政府には探知機の誤作動だと伝えろ」

「目標地点より、半径300メートルを立ち入り禁止とし、全特殊部隊を出動」

「特殊部隊にはこのリストにある装備を用意させろ」

 転送されたリストを青葉が確認する。

 ボディプロテクター、フルフェースヘルメット、この辺はまあ当たり前の装備だが、トリモチ発射機、捕獲ネット発射機、刺叉(さすまた)、重防護輸送車(象が暴れても壊れないって代物)

 どういうモノを相手にするのか疑問に思いつつも各オペレーターは次々に命令を実行する。

 そして、準備の整ったことが報告される。

「主力部隊現地に到着しました。5分後には展開が完了します。」

 


PasterKeaton

「こちらA班、屋上に展開」

「こちらB班、玄関両脇に展開」

「こちらC班、右隣部屋に展開」

「こちらD班、左隣部屋に展開」

「こちらE班、下方部屋に展開」

「隊長、各班展開完了しました」

「よし、A班の降下と共に同階班は突入する」

 無線機にそっと手を伸ばす隊長。

「降下!!」

 するするっと降りていく降下部隊員8名。

 ベランダに降り切り、SMGで窓を打ち抜こうとトリガーを引いた瞬間。

 迸る光の奔流。

 ミサトのマンションの全ての扉から光が溢れ、洪水となって特殊部隊員を押し流していった。

 その中でゆっくりと立ち上がり、ぎらぎらと紅蓮の炎を如く髪をたなびかせているのは!?

「アスカ!?」

 


mekixu

「優等生、中々やるわね。でもまだまだこれからよ!!」

「のぞむところよ、セカンド!」

 発令所に鳴り響くアラート。

「そんな、葛城一尉のマンションが...」

「光波、電磁波、粒子も遮断しています!!何もモニタできません!?」

「特殊部隊からの交信途絶?!」

 オペレーター達は現状報告にてんやわんやしているころ、発令室の最上層では二人の男が落ち着いた様子で話していた。

「彼女らが目覚めたか...」

「あぁ、もはや我々には止めれんよ(にやり)」

「そんな、彼女らが目覚めたの?!」

「な、何リツコ?!」

「み、ミサトさん!どうなってるんですか?!綾波が!アスカが!」

 ミサトの部屋は衝撃に襲われたかと思うと光がその場を包み、嵐のような暴風が吹き乱れていた。

 パニクっている二人を他所に比較的冷静に状況を把握するリツコ。

 だが、そのとき彼女の顔にも焦りの色が見えた。

「そんな...拘束具が...」

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 処女航海ですよ!書いて見ました。あとはお任せします。
 こんな返し方してよかったのか?!
 では

 


光琉

 暴風が収まるとともに眩い光も薄れていった。

 だんだんと明瞭になる視界。

 そこには・・・

「あ、綾波!!?それにアスカまで!?」

「そんな・・・拘束具を自らはずすなんて!」

「あっちゃ〜、これはちょーーっちやばいわねぇ」

 なんとレイもアスカもTシャツを脱ぎ捨ていたのだった。

 今、彼女達の上半身を覆っているものは薄手のキャミソール一枚だけ。

「くっ!やるわねファースト」

「私にジャンケンで勝つなんて赤毛ザルのくせにいい度胸だわ」

「な、ぬゎ〜〜〜んですってぇ〜〜!!」

 再び激しいバトルが繰り広げられそうな緊迫した空気が一面を包む。

「ついに彼女達も目覚めてしまったのね・・・」

「リツコ・・・あんたあの子達に何教えたのよ」

「あら、昨日レイが野球拳について聞いてきただけよ」

「・・・」

 その頃、シンジはというと・・・

「ううっ、見ちゃだめだ見ちゃだめだ見ちゃだめだ・・・あっ!!」

 鼻血を噴き出して倒れているシンジをミサトが発見したのは10分後だったという。

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 mekixuさん、処女航海お疲れ様です。
 しっかし、こんなんでいいんでしょうかねぇ(^^;)

 


tamb

 光の洪水に押し流された特殊部隊員も、ただ押し流されるに任せていたわけではなかった。拘束具を解き、薄手のキャミソール一枚だけになった彼女たちの危険性を良く知っていたのだ。

「くっ!」

 宙を漂いながらも、彼はトリガーを引き絞る。32ACPは確実に少女達の身体を貫くはずだ。その銃声が合図になったかのように、地上部隊はM72ロケットランチャーを躊躇いもなく放つ。宙を漂う部隊員への影響など一切考慮せず。近隣のマンション屋上では12.7mmM2重機関銃が咆吼し、さらに何故か用意されていたSA-5地対空ミサイルまでもが発射された。

 だが、それらは全て無力だった。目視できるほど強力なA.T.フィールドが展開されていたのである。

「うるさいハエね。ファースト、一時休戦よ」

「わかったわ」

 二人はA.T.フィールドの塊を手に取った。

 それはただのA.T.フィールドではない。

 古くて大きな壺にA.T.フィールドを満たし、そこにエビチュをはじめドイツワイン、ウイスキー、バーボン、焼酎、日本酒、泡盛などありとあらゆる酒をちゃんぽんにしてぶち込み、さらに揚げ出し豆腐、焼き鳥盛り合わせ(塩で)、刺身の盛り合わせ、ピザ、漬け物、大根サラダ、ホッケ、ジャーマンソーセージ、ジャーマンポテト、ジャーマンメタル、ジャーマンスープレックス等を漬け込んでぐももーん状態にしてある。さらにA.T.フィールドの不思議な作用により適温で数日間ほど経過させたのと同等のコンディションを持っているのだ。つまり程よく酸っぱくなった感じなのである。

 ちなみにツマミを作っているのは、失神から復活し、少女達のあられもない姿を見ないように目隠ししたシンジ君である。器用である。

「いくわよ、ファースト」

「了解」

 二人はわふふなA.T.フィールドを小脇に抱え、千切っては投げ千切っては投げ。

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 ほんとすいません。

 


Hoffnung

 しかし、これだけ展開の読めんFFも初めて読んだぞ(爆)。ほな、いきまっせ。

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 ATフィールドをちぎっては投げ、ちぎっては投げ。

 時々ちちくっては投げ。

 いくら防御スーツ着用とはいえ、しょせんは生身の人間、ATフィールドによるサイキック攻撃を受ければ、ネルフ保安部の猛者たちも、瞬時にただの肉の塊と化していった。

 ただし、葬られたわけではない。

「レイたん萌え〜〜〜〜〜〜!!」

「アスカ様いのち〜〜〜〜〜〜!!」

「うんにゃ、漏れは水着白衣のリツコさまだば〜〜〜〜〜〜!!」

「ハミ乳ミサトのTばっくぅぅぅぅぅぅ!!」

 激萌地獄が、葛城ミサト邸の周辺に展開していた。それはいまだ語るだに恐ろしい、絢爛豪華な

 バ  カ

 の祭典であった。兵士たちは、萌えさかる肉塊と化して、おたがいを激しく求めあっていた。なぜかこうなることを予期していたマギが...そう!ネルフの隠れワイドショーキャスターたる赤木ナオコの亡霊が!!...派遣の兵士たちの男女比を50%にしていたのであった。

 もちろん、さぶもいれば兄貴もいれば薔薇もいれば百合もいれば両刀使いも三刀流のゾロもいるのである。おれのマグナムが火を噴くのである。噴いて吹いて噴いて、あげくの果てに拭いてもらうのである。

 ふら〜いみ〜つ〜ざむ〜〜〜んんん!!

 溶け合う心が、私を壊す。

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 お後、よろしく(くすくす)

 


光琉

 司令室にて。

「・・・碇、これがお前の望んだ世界、そのものだ」

「ああ・・・問題ない」(ニヤリ)

 アスカやレイの激しい動きを監視カメラでモニタしていた二人組。

 いや、このような表現では生温いであろう。

 そう、彼らは額を画面にくっつけるようにして”凝視”していたのである。

 一瞬、あまりの動きの激しさにレイのスカートが翻る。

「「!!!」」

「碇・・・」

「ああ・・・」

「こういうところまでユイ君に似せたのか」

「・・・問題ない、全てはシナリオ通りだ」

 例のポーズをとりながら会話をしていた二人だが、しっかりと鼻から赤のラインが伸びていた。

 


まっこう

 喜んでいる年寄り二人と違いその少女は両目を吊り上げて怒っていた。顔が赤いところを見るとビールが入っているらしい。

「いけないわ。こんな非衛生的で中学生にあるまじき行為はすぐに是正されるべきよ」

 その少女はどこからともなく愛用の柳刃包丁を取り出すと高く掲げて叫んだ。

「ピカリン・フラッシュ!!」

 七色の光と共に少女の衣服が弾け飛んだ。そして光が収まったそこにはなんと...

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 すまん後を頼む。

 


横着星

 グリコーゲンX・クイーンが!!!

 ・・・20世紀末、桜前線と共に北の海に消えたグリコーゲンX、彼とヒカリとの関係は?!

 そして深まる内臓兵器アイアンレバー21の謎とは?!

 謎が謎を呼び、物語は佳境へ!

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 もうナニがなにやら(苦笑)。
 しかしこないだアイアンキングをネタに出したけど、まさかアイアンレバーまでネタに出す事になるとは思わなかった。

 


tamb

 七色の光と共に少女の衣服が弾け飛んだ。そして光が収まったそこにはなんと...

 あまりにもノーアイディアで申し訳ないのだが、ごく普通の、エプロン姿の少女の姿があった。

「碇君なんかに負けるもんですか!」

 瞬時に葛城家の台所に移動した彼女は、凄まじい勢いで酒の肴を作り始める。ビールの入った彼女にとって、目隠ししたシンジなど敵ではなかった。だが致命的な問題があった。ガスレンジが足りない。

「しまった!」

 ヒカリが呻く。だがミサトはこう言い放った。「心配ないわよん」

 ミサトは未調理のままの、しかし皿に盛りつけられた肴をリビングに絶妙に配置する。

 リビングでは少女達が激しくスカートを翻しつつ戰闘を継続していた。レイがルビーのような光線を放つ。アスカは素晴らしい反射神経でそれをかいくぐり、レイのグラスに酒を注ぐ。彼女は反射的にそれ飲む。アスカによけられたビームはミサトが配置した皿に命中し、調理は完了である。レイはビームを放つと見せかけ、回避動作に入ったアスカに接近し、グラスにワインを注ぐ。アスカもまんまとそれを飲む。こうして二人の酔いは深まって行く。

 そして、合間合間にジャンケンもしている。野球拳も継続中なのである。

 しかし決着はつかない。あいこが続いているのである。それはなぜか。野球拳で負ければ、必然的にシンジに裸体を晒すことになるのである。それは恥ずかしいことである。しかし、相手の裸体をシンジに晒すのは望ましいのかどうか。どうせなら自分の裸体を晒したいという気持ちもある。このアンビバレンツな想いが彼女たちに引き分けを続けさせているのである。

 そうこうしているうちにも肴は次々と作成され、おびただしい酒と共に消費されて行く。

 一方、激萌地獄の巷にある特殊部隊。おれのマグナムにも限界はあり、赤玉があちこちに転がっている。しかし、サイキック攻撃とは言っても、要するに酒と肴をミックスしたものを投げつけられ、A.T.フィールドの不思議な作用とあいまって瞬時に泥酔状態に陥っただけである。

「くそっ! 反撃せねば!」

 肉塊と化した兵士達の中にあって、平然としている者がいた。酒屋の息子、通称ザルである。生まれてこの方、酒に飲まれたことはない。

「二曹! どうしますか!」

「おお、お前らもザルか! 反撃するんだ!」

「しかし武器が!」

「大丈夫だ!」

 二曹と呼ばれた兵士は自信たっぷりに言った。そう、彼らにはまだ1613でベアキャットさんが用意して下さったトリモチ発射機、捕獲ネット発射機、刺叉(さすまた)、重防護輸送車などが残されていたのである。

 しかしヒカリは内臓兵器アイアンレバー21を用意していたのである。彼らはそれを知らない。

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 何とかしてくれ(笑)。

 


Hoffnung

 じ〜ごくのそこか〜ら〜 よみがえる〜

 ぐごごごごご!!という地響きとともに、ネルフ保安部の最後の希望たるザル部隊が、コンフォートマンションへの突撃を始めた。

 レイとアスカは、胸部拘束具をもすでに剥ぎ取り、スリップ一枚で妖精のごとく宙を舞いつづけている。

 タンッ、とステップを切り、ジャンケンポーズをレイがとった。夜目にもその白い柔肌が紅色に染まっているのがわかる。アスカもまた、空中でクルクルとキリモミ回転をし、急降下を開始した。レイの露わな「ふともも」とアスカの「胸の谷間」に、残存兵力は完全に殲滅された。その時...

 ぴしっ。ぴしぴしっ。

 瞬時のATフィールド展開でことなきをえたが、予想外の攻撃をうけた少女たちは、何が起きたのか、いぶかった。

 またしても、ぴしぴしと飛んでくるモノ。

 それは、おれのマグナムからまろび出た打ち止めの赤玉なのだった。さすが、精鋭をほこるザル部隊、ところせましとそこいらじゅうに散らばっている赤玉を拾い集め、指弾を放っているのだった。

 ネルフ司令部では、スクリーンごしであったにもかかわらず、老体二人はすでに補完されて、LCLにパシャ!と還元されようとしている。

「冬月先生、あとを頼みます」

 現実を受け止めることができなくなった他の者たちも、世界の中心で愛を叫ぶべく、われさきにと駆けつける。七夕の夜、冴え渡った夜に恋する気持ちもウルルンしようかという天の川の下、ミサト邸周辺は、いまや補完計画の発動を待つまでもなく、いわゆる一つのクロスホエンと化していたのである。

 


まっこう

「`*?LM<+JP+」

「ちょっとまってねシンジ君今緩めてあげるから」

「ぷはぁぁぁ」

 相当キツく猿轡を咬まされていた為、文句を言う事より先にとにかく酸素をと肩で息をつくベッドの上のシンジをその女性は妖艶な微笑みを浮かべて眺めていた。そしてゾクッとする程赤い舌で唇を舐めた。

 シンジはやっと呼吸が落ち着いて来たので今度は身体の自由をと思ったがあいにくとベッドのヘッドボードから伸びた金の鎖で大の字に張り付けられている。辺りは訳のわからない器具が一杯ある結構広い部屋だ。

「リツコさん何をする気ですか?ここどこ、大体何故に」

「いい事をするの、うふふ」

 白衣の上の整った顔は妖艶に輝き、背筋を羽根でくすぐられた様な震えをシンジに与えた。リツコはシンジのシャツに手を伸ばす。

「ここは、ネルフの大深度施設、私以外は入れない研究室よ。皆がレイ達の戦闘に気をとられている間にちょっと薬を使ってね。今なら全兵力があそこにくぎ付け、ゆっくり楽しめるわ」

「なっ何を、あぅ」

 シンジのシャツのボタンのうち臍の辺りのそれを外すとリツコの指がそこに滑り込んだ。

「お臍をいじらないで、あぅ」

「あらシンちゃんったら、お父さんそっくりでび・ん・か・ん」

 右手でシンジの臍を攻めながら、左手でゆっくり着ている物をリツコは脱がしていく。自分の着ている物もだ。

「最近欲求不満で困るのよ、親の因果がって言うでしょ」

「うわ、ズボンぬがさないでぇぇ」

「大丈夫、優しくしてあげる。うふふふふふふ」

 そしてズボンが下げられるとシンジの下半身の守りはブリーフ一枚に成った。

「あら、ブリーフ越しでも立派、うっとりするわね」

 そう言いつつ細く長いリツコの指がブリーフの端にかかった。

「さっ楽しませてね」

 リツコは肉食獣の微笑みを浮かべた。

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 LRS(ラブラブ・リツコ・シンジ)にしてみましたがいかが?

 


光琉

「ふふ...」

 リツコの妖艶な指先がシンジのブリーフを剥ぎ取ろうとしたその瞬間、部屋のドアが物凄い勢いで吹き飛ばされた。

「え!?」

「な、何?」

 壁に突き刺さったドアに呆然とする二人。

 もうもうと舞う埃でこの部屋の使われて無さとリツコの性格の一端が判るような気がするがそのあたりは置いておくとして、ドアのもとあった場所にはやはりあの人物がいた。

「・・・ばあさんは用済み」

 深紅の瞳から放たれる眼光を直視できる者はいなかったという・・・。

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 まっこうさんすみません。思いっきりを阻止する方向に走っちゃいました。

 


SOU

「ばあさんは用済み」

 真紅の瞳を光らせて、リツコとシンジ(拘束済み、調教中)の2人に近づくレイ。

「綾波、おちつこう、とにかくおちついて。」

 このままでは自分の身が危ない。

 ある意味保身については人一倍敏感ともいえるシンジはレイの懐柔を試みた。

 だがしかし。

「だめ、その人は碇君を誘惑したわ。だから私が助けてあげる。」

 相変わらず感情の抑揚を感じさせない声で話すレイ。

 リツコはだまったままレイの方を見ている。別に怯えているわけではないようだ。

「だいじょうぶ碇君、怯えないで。その人だけを排除してあげるから。」

 そう言うと、静かに右手を上げてリツコを指差す。同時にまたものすごい埃が中を舞う。

「ファースト!、抜け駆けは許さないわ!」

 そこには赤味がかった金髪をはねのように広げて仁王立ちになっているアスカの姿があった。

 ドアの外のライトをあびて逆行のせいか、オーラのようなものがたちのぼっているかのようにも見える。

「あ、アスカ、アスカも落ち着いて。」

 とにかく動けないシンジは、この場でできること、己の身を守る唯一の方法、アスカとレイの懐柔を試みてみた。

 無駄では有るが。

「安心しなさい、シンジ。

 この冷血女にも、そこのエセ金髪にもあんたは指一本触れさせないわ!」

 そういうと行くわよ!、と叫び宙に飛び上がる。瓦礫の山から立ち上がったレイもアスカの動きにあわせて飛び上がる。

 がっし、という音とともに双方のすらっと伸びた足が空中で交差する。お互い、相手の首をねらっての蹴りがクロスしていた。そのため、ぎりぎりで首への打撃は避けられている。

「ふ、やるわね。さすが私より劣るとはいえEVAパイロット。」

「あなたには負けないわ。」

 2人は蹴りの勢いを相殺するかのようで中空で制止している。その周囲の空間にはまるで電気のような火花のようなものが飛び交っているかのような錯覚をも覚えた。

「こ、これは夢だ、悪い夢だ。そうだ、ボクはお酒をのんで悪酔いしてるんだ。そいに違いないんだ。」

 そんな2人と、ベッドに座り冷静に様子をうかがっているリツコを交互にみながらシンジは涙目でそう繰り返した。

「残念ね、シンジ君。夢でも幻でもないわ。」

 リツコが冷静に言う。いいながらシンジのブリーフを剥ぎ取った。

「リツコさんやめてください、って落ち着いてる場合じゃないじゃないですか、ってそんなところいじらないでください!」

 シンジは急所が急激に熱膨張をしているのを感じながらも必死でリツコの説得を試みた。

「シンジ君、ゴジラとガメラが戦ったらどっちが勝つと思う?」

「わ、わかりませんよ、そんなこと! って、リツコさんそんなところ揉まないで。」

 リツコは細い指でしなやかにシンジをもてあそびながらさらに続ける。

「製作会社が違うとはいえ、どちらも最強の怪獣。おそらくは共倒れよ。」

 そんな吉本制作の怪獣映画のようなことを言いながら、さらにシンジの敏感なところを細い指で艶かしく愛撫している。

 もはやシンジには、喘ぎ声しかだすことはできない。

「なにやってんのよ、シンジも抵抗しなさいよ!」

 空中でクロスした体制のまま地上に降り立ちしばらく力比べをしていた二人がシンジとリツコに注意を戻す。

「ばあさんを殲滅。」

「一時休戦よ、ファースト。」

 一体何度目の一時休戦かはしらないが、レイとアスカは大またでベッドへと近づいてきた。

 ライオンが二匹で攻めて来るというか、怪獣総進撃と言う状態か。

「助けてよ、誰でもいいから!」

 思わず叫ぶシンジ。

「だいじょうぶよ、シンジ君。」

 そういうと、白衣を翻してリツコはベッドに仁王だちになる。

 ちなみに白衣の下は、何も来ていない。

「そんな変質者みたいな格好して!」

 アスカが睨みつけながらそう言うと低くこしをかがめた。飛び掛る姿勢だ。

「わかってないわね。まだまだ2人とも子どもってことよ。」

 なにかリモコンのようなものを出すと、そのスイッチを押す。地鳴りのような音と振動が部屋に響いた。

「何をするにも正装をするのが大人の女性のたしなみだわ。それも理解できないうちはまだまだアマわいわね。」

 リツコがそう言いおわるかおわらないかと同時に、ベッドが轟音をあげた。さらに壁が大きくひらく。

「こ、これは!」

 呆気にとられる2人を尻目に開いた壁の穴から、ベッドが勢いよく飛び出していく。そのベッドの中央には白衣を翻したすっぽんぽんのリツコ。

 そのベッドに固定されたシンジはあきらめたのか、失神したのかすすり泣きのような声しか聞こえない。

「さようなら、2人とも。」

 高らかな笑いとともに、夜空へと飛び立つベッド。

「さあ、シンジ君、まずは大人の魅力をおしえてあげるわ。」

 すでに、戦闘準備のととのっているシンジのものを静かに自分の中へと導いていく。

「ひゃ、うあ、うはう。」

 そのはじめての感覚におもわず背筋をのけぞらせるシンジ。その湿った暖かさは、いままで体験したことの無い感触だった。

「だめ、シンジ飛んじゃう!」

「なにいってるの、さっきからずっと飛びっぱなしよ。」

 ベッドのうしろから突き出たジェットエンジンと、ベッド下からでている主翼を星明りに輝かせ2人をのせたベッド夜空を飛びつづけた。

 


Hoffnung

「「空飛ぶ拘束ベッド!」」

 がるるるる、と事態の急展開に二人のチルドレンはどぎもをぬかれた。

 脱走するリツコの手さばきは完璧だった。

「くふ。わ・た・しのジョイスティック(はーと)」

 Bボタン連打には、まだ少しの時が必要だった。

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 メンゴ。

 


横着星

 しかし見事なジョイスティック捌きで新世紀七夕の星を目指したリツコだが、シンジのソレは耐え切れず一気に放出萎縮、脱出速度に達する前にタっしてしまいベッドもろとも綺麗な放物線を描き芦ノ湖に落水、ダブルどざえもん聴牌直前で保安部により確保。

 また当面の敵を喪失したレイとアスカは睨み合い・竦み合いがピークに達し、総毛立った心肺停止リーチ猫状態の所を医療斑により保護。

 ミサトおよびゲンドウ・冬月、出動した隊員達もマンション周辺に放射状に泥酔酩酊イっちゃった状態で全員が発見。

 そしてその夜のネルフ・第三新東京の連絡途絶は以前のマトリエル戦を想起させ日本政府を震撼。 

 後に調査隊の派遣・査察を喚起する事になるがネルフ側の有形無形の妨害により形だけの調査に終わる。

 しかしそれでも「建造物の破壊状況、空中発光現象、芦ノ湖への大質量物体の着水、だがそれらを関連づける物的な存在は発見されず。 

 まるで前世紀初頭のツングースカを思わせるが詳細は全く不明。

 しかし未確認ながら酩酊状態の人間が多数搬送されたとの情報もあり、R-OHを大量に含んだ彗星or小惑星が分裂・気化しつつ落下した可能性も考えられる」

 との極秘調査報告がなされ、一部に

「第三新東京七夕ツングースカ事件」

 として密かに語り継がれて行く事になるが、それはまた別の物語である。

 そして今日は処暑。 

 熱く激しい七夕の一夜も今は昔。

秋を思わせる涼しい風だけが第三新東京を吹き抜け、静かに皆の夢を紡ぎ続けてゆく。

 

〜fin〜

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 一寸強引だったかな?(苦笑)
 でも朝夕は涼しくなったし夏も終わりっちゅーこって。

 


Postscript -- A midsummer night's dream

Hoffnung

 夢幻の、あるいは無間の夜が終わる。

 ミサトマンションのベランダに立つ、夢幻のような人影があった。

 明けの明星にはまだいくらかの時間がある。都会といえども、星の瞬きはあちこちに見えた。

 カサリ、と笹が揺れた。酔いもさめて、細く白い指先が、1枚の短冊を七夕飾りに結いつけた。周りに人はいない。葛城家の主は、ネルフ本部で報告書(別名、始末書)の執筆中だ。

「織姫様と彦星様が年に一度のデートの記念に、この短冊に書かれた願いをかなえてくれるのよ」

 ミサトの言葉を思い出す。二人は会えるだろうか。少女のかけた短冊には、「碇くんのそばで眠りたい」と書かれていた。

 ふと、足下に気配を感じて、目をやる。ペンペンだった。レイはかがんで、この謎の生命体と同じ目線になって、七夕飾りを見上げた。たくさんの願いごとが揺れていた。碇くんの願い。セカンドの少女の願い。委員長の願い。葛城ミサトの願い。そして、わたしの願い。どれも大切なもの。なくしてはいけないもの。

 どれだけそうしていただろう。やがて、夜がほころびる。曙光にはまだいくらかの時がある。レイは小さく微笑むと、夢幻の夜をすくいとるように、さっき結いつけたばかりの短冊を外して手にとった。そしてマンションを出ると、ほの白い夜明けの街に消えていく。満たされた気持ちとともに。

 そののち、レイが読む文庫本のしおりが、七夕の短冊に替わったことを知るものはなかった。


Salvaged with minor modifications on 2009.7.5

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