Back to TopPage...

Fragments of Soul...
【魂の欠片】





独 其 蒼 桂 天 風 花 風 何 花 月
歩 細 髪 花 空 其 淡 蕭 処 答 光 
少 躯 桂 薫 渡 体 淡 蕭 薫 応 桂
女 儚 花 誘 月 薫 彩  枝 幾 咲 花
月 薫 妖 喚 舞 留 大 揺 千 開 木
光 留 彩     昇      地  去  花     照
下    乍           落



月の光は桂花木を照らし
答えるように花が咲き開く        
何処へか薫るや幾千の花
風は蕭々と枝を揺らし去り
花は淡々と大地を彩り落ちる
風はその身に薫りを留め
天空を渡る月へと舞い昇る
桂花の薫りに誘われ喚ばれ
蒼髪を桂花で妖しく彩りながら
その細き躯に儚き薫りを留め
独り少女は歩く月光の下を


作:ゾラック(97.10.13 01:55)

一応、漢詩のつもりですので縦書きですから右から読んで下さいね。
細かい決まりは無視してね、雰囲気だけで作ってますから。
下は読み下しです。それから桂花というのは、金木犀のことです。




秋桜に囲まれて
君は不思議そうに首を傾げ
戸惑うような仕草で振り返る
何かを問いかけるような君の瞳を
フレームに納め、君の瞳に答えるように
僕はゆっくりとシャッターを落とす。


作:ゾラック(97.10.15 00:53)



仕舞そびれた風鈴が秋風に吹かれて想い出を鳴らしてる。二人の夏の想い出を。


作:ゾラック(97.10.15 00:53)



涙・・・それは私の心・・・私の心から溢れた月の雫・・・

朝露をそっと指に捕らえる、これは月の涙。綾波の心・・・


作:shin(上)ゾラック(下)(97.10.20 06:34)



朝露は月が残した涙。ゆうるりと朝靄流れる中、ひっそりと朝日に輝いている。


作:ゾラック(97.10.20 06:36)



あなたを見つめるために私は生まれた
この胸の鼓動が時を刻むたびにそう感じてる
あなたを守るために私は生まれた
昨日も今日も明日もずっと・・・ずっと・・・

私にはあなたしかいない
私はあなたのもの
私はあなたに逢うために生まれてきた
あなたは私の喜びそのもの
あなたのためなら
どんな事も厭わない

私と一緒にいて欲しい・・・
そんな夢に囚われていたの
でもその夢が今叶えられた
信じられない
これが現実だなんて
うれしいってこういう事だったのね

あなたを見つめていたい
何時でも、何処にいても
ずっと一緒にいたいの
あなたのために生まれてきたの
そう
あなたに逢うために私は生まれた
こんな感情初めて・・・

来て
あなたを見つめているから
そう
あなたを守るために私は生まれた
一緒にいたい
あなたと一緒にいたい
寂しいの
あなたを見つめるだけじゃもう嫌なの
あなたの心を私にくれる?


作:へぼ詩人(たかのっち)(97.10.20 06:40)



「永遠の1/2」によせて


君の頬に触れながら

唇の輪郭を指でそっと辿る

微かに触れた指先から伝わる君の戸惑い

君の心を捕らえるために、震える心を逃がさぬように

そおっと君を抱きしめる。


作:ゾラック(97.10.21 03:02)



「・・・つきの・・・しずく・・・・」によせて、あるいは「今ひとたびの・・」


支える君の重みに

僕の心は痺れてゆく

見つめる君の瞳に

僕の心は溶けてゆく

戸惑いの重石も

苦しみの塊も

全ての過去を残し去り

二人の心が溶けてゆく


作:ゾラック(98.10.21 16:06)



「今ひとたびの・・・」によせて、あるいは「哀しき抱擁」


あなたの優しいぬくもりは
私の心を震わせる

そっとあなたを見上げると
あなたも私を見つめてる

星降る夜の出来事は
二人の絆を紡ぎ出し

綾なす哀しい出来事は
私とあなたを引き離す


作:へぼSS書き(たかのっち)(97.10.21 21:41)



For ゾラック


彼は街から街へとさ迷い歩く
心の渇きを癒すため
ひたすら流離い、詠い続ける

翼を傷めた天使(エンジェル)に
己の魂を削るが如き
哀しい詩(うた)を聞かせてくれる

遍く全ての人々を
その慈しみに満ちた瞳で
優しく見守ってくれる

夜の帳が下りたなら
ヒースの茂みにその身を休め
月の光にグラスを掲げる

そう 彼は吟遊詩人
心の渇きを癒すため
ただ流離い、詠うだけの


作:カヲルっち(たかのっち)(97.10.23 00:10)



〜 無題 〜


一緒にいる事 それが希望
あなたの笑顔を見る事 それが幸福
あなたが生きている事 それが全て

出会えた事 それは運命
愛し合えた事 それは至福
あなたの側 それは居場所

あなた 
それは
わたしを変えた人間(ひと)


作:まさひこ(97.10.23 01:08)



For ちさと


夕闇迫る街角で

喧騒に包まれながら

君に出会った


あまりに君は可愛くて

あまりに君は優しくて 

僕の心を蕩けさす


初めて出会ったその日から 

僕の心の真ん中に 

君の笑顔が光ってる


そぼ降る雨の寂しい夜は 

君の笑顔を心に描き 

僕は孤独を癒してる


作:カヲルっち(たかのっち)(97.10.23 03:59)



For Miu


つい昨日まで

僕の魂は荒れ野をさ迷っていた

何処へ行ったら良いのだろう・・・

その答えを求め続けて



そこで僕は君に出会った



辺りを睥睨するように

気高く咲き誇る紅い薔薇は

僕の荒ぶる魂に

不思議な安らぎをもたらした



そう 僕は君に出会った



今の僕には目指すべき道が見える

暗雲の切れ間から光が見える

僕の行く手を指し示してくれる



僕は君に出会えたんだから


作:カヲルっち(たかのっち)(97.10.23 04:01)



氷の上においたガラスの杯が
星の雫の欠片をうけて
透明な響きをたてます

そっと手にとって
静かに杯を飲みほせば
わたしにも
想いを伝える前に星になってしまった女の子の哀しみが
少しはわかるでしょうか…?


作:BMM (97.10.23 05:40)



ずっと、淋しかった

わたしには 何もなかったから

何もないと 思っていた

でも あなたが 教えてくれた

泣きたくなるほど せつない 気持ち

狂おしいほどに 愛しい存在

あなたと ひとつに なりたい 私のこころ

わたしは あなたと 一緒になりたい

髪も 胸も 声も あなたのすべてと

溶け合って ひとつになれたら

きっと こんな せつなさや 淋しさもなくなるから


作:ちさと(97.10.23 22:34)



------ハイブリッド------



一人の世界に閉じこもり


独りの僕を見つめている


その光をまとった姿は


月に祝福された彫刻


君は


月とガラスのハイブリッド



真実だけをじっと見据えて


誰にも偽りを許さない


だけど


弱い僕を見つめてくれる


君は


氷と水のハイブリッド



強い願いを抱き締めたまま


君は光の欠片になって


その最期の瞬間まで


君は僕の心を包み込んで


君は


星と涙のハイブリッド



作:キャリバーン(97.10.23 23:10)



For Miu


いつ果てるともなく続く

長く曲がりくねった道

それは愛しき君のもとへ

僕を導いてくれる絆



ただ君に逢いたくて

まだ見ぬ君に逢いたくて

無心に僕は駆け抜ける

君との約束を果たすため



空はぬけるように澄み渡り

木々は華やかに色づいている

だけど僕の目に写るのは

まだ見ぬ君の笑顔だけ



山の冷気が肌を刺し

僕に季節を教えてくれる

でもがむしゃらに僕は行く

まだ見ぬ君に逢うために


作:カヲルっち(たかのっち)(97.10.23 23:13)



半弦の月を奏でし誰が想い、紅にみゆ月ぞさびしき。


作:ゾラック(97.23 23:15)



リュル・サリュース伯の薫陶せし

蜂蜜色の葡萄酒は

僕の重たい心のうちに

一時の安息を与えてくれる



心地良い酔いに身を任せ

街の灯かりに目をやれば

いつも見慣れた風景が

鮮やかな色彩を帯びてくる



窓辺の椅子に腰掛けて

グラスを再びワインで満たし

夜風に頬を撫でられながら

いつしか僕は瞼を閉じる


作:ナルシストなカヲルっち(たかのっち)(97.10.24 01:35)



蒼い空がわたしを誘います
「…ここへおいでよ」
でも
わたしは風になれなかったので
しかたなくうたを歌うのです

離れていても
わたしにはあなたの声がきこえます

わたしの声がきこえますか…?


作:壊れから逃げてきた絵描きがなぜか詩を書く(BMM)(97.10.24 03:24)



For ちさと&Miu


君の前では僕は無力さ 

心をかき乱されて 

為す術も無いよ



君はただいたずらに 

僕の心を引き裂き 

弄ぶだけなのかい?



君は僕を駄目にする 

心を刺し貫いて 

僕を傷だらけにしてしまう



僕の心を燃やし尽くし 

あまたの試練で 

がんじがらめにしてしまう


作:たかのっち(97.10.24 03:52)



「Sonata No14 in C Sharp Minor Op27,No2 "Moon Light"」


僕は今、月光を弾いてる・・・、理由?

理由は、ただ、ただ月が綺麗だったから、そして・・・。

「レルシュターブ」彼の詩、「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のようだ」と語ったそうだ。

僕の心は、今かの地ルツェルン湖の畔でピアノを弾いてる

月が僕の指を動かす、そして僕の心を溶かしてゆく・・・。

第3楽章を弾いてると、僕は悲しみのために弾きやめてしまう。

ベートーベン、彼は「ジュリエッタ・グィッチアルディ」を心から愛してたのだろうか?

きっと心から愛してたのだろう。

だが彼は、この恋が実らない事は知ってた、愛してはいけない人だから

だが少しでも彼女にこの想いが届いて欲しい、その一心で彼は毎晩

そう、この「月光ソナタ」を弾き続けたんだ。

僕の愛する人は、この世にいない、僕の愛する人は死んでしまった。

まだ14歳という若さで死んでしまった。

僕はきっと、またこの湖畔で「月光」を弾き続けるだろう。

帰るべき肉体がない少女に向けて・・・。


作:TAK-A (97.10.24 03:59)



for Dear Shinji


それ以上私を見ないで そんなに優しい眼をしないで あなたの優しさに 私は壊れそうだから あなたの前では 壊れたくないから だからお願い 優しくしないで だからお願い あの頃に戻して 何も感じない 何も解らない 紅い土と 蒼い水と 白い記憶のあの頃へ あなたの優しさから 解き放たれるように


作:@isao (07.10.24 04:13)



For TAK−A


清冽な空気を楽しみながら

スタルンベルク湖の

辺(ほとり)を散策する

今日は聖霊降臨の日



湖上をゆらりと流れる靄と

目に痛いほどの樅の緑

あまりにも玄妙なる対比に

私は思わず胸を押さえる



そんな私の耳に届くのは

あなたの奏でる優しき調べ

それは私の苦悩をときほぐし

凍えきった心に光をなげかける



あたかもギュスターヴ・ドレが描く

デッサンの如く

あたかもヴィクトル・ユゴーの著す

中世の夢の如く


作:ローエングラム伯カヲルっち(たかのっち)(97.10.25 14:21)



たかのっちさんへ、僕もお返しの詩を・・・


「べっぴんってエロ本、毎月買っててよかったよ、だって、エヴァ特集の時の号、いまじゃ3万だぜ」

「(はぁ、便秘だわ、もう2年と3ヵ月も出ないの・・・。)」

「今日、101匹のしまうまの行進を見たんだって?」

「いま、あたし入れ歯のコレクションをしてるの、これが、マリー・アントワネットの入れ歯よ」

「さぁ、今日はウルサイかあちゃんがいないぞ!、酒の解禁日だ!」

「そいつはバイオリンを食べるんだよ、しかもマーマレードをぬりたっくて」

「僕のストレス解消法は、ジャン・バルジャン物語を読みながら
   朝から[イクー、イクー]ってスケベな話をすることだよ」

「風邪薬の特効薬が見つかったんだって?それを飲むと細菌といっしょに、あの世に行けるらしいよ」

「にわか雨が嫌いなくせに、あの娘は一日に6回もシャワーを浴びるんだよ」

「俺の過去が見たいだって?、じゃ光よりも早く移動しなくっちゃな!」

「あん?俺の趣味は、ベートーベンの第九「歓喜の歌」を歌いながら銃をぶっぱなすことさ!」

「今日、熱帯魚を買ってきたの、これを刺身にするか、天ぷらにするかで悩んでるの」

こんな現実か非現実か、わからない世の中で偶然という糸で巡り会えた
 友人に・・・ありがとう。


作:TAK-A (97.10.25 19:46)

たかのっちさん、詩を送ってくれてありがとう
たまたま、ユゴーの「レ・ミゼラブル」を読んでたのでびっくりしました(^^)




ひなたの童話


きたかぜが、
つよいつよい
ふゆの日に
ボクはコンビニの前をあるくと
めのまえを
ピューピュー
と、かぜに乗ってあの子たちがやってきた
あの子たちは、あたまに白い綿帽子を
ちょこんと乗せて
街を走ってた
ピューピュー
また、つよい風が吹くと
しろいしろい綿帽子が、そらからふってきて
そして街いっぱいに、
綿帽子がふると、雪にかわってしまった
そして、あの子たちも
「ニコ」って笑ってきえてしまった

もうすぐやってくる、ふゆの日に
あの子たちに会えることを、たのしみにしてます


作:tak-a (97.10.25 19:48)



Fur Mein Freund TAK−A


ヴィッテルスバッハ公が
ドアの前に立つ
親友の首をその手に掲げて

この世で最も大切な物を
わたしは君に捧げよう
さあ、わたしと共に来るのだ

彼は彼女を愛している
氷のようなその瞳に
狂気の光を宿らせて

彼は彼女を求めている
秀でた白皙の頬に
返り血を滴らせて

典雅な微笑みを浮かべながら
公爵は愛人の胸に剣を突き刺す
彼女の全てを手に入れるために


作:カヲルっち・フォン・ローエングラム(たかのっち)(97.10.25 22:36)

TAK-A「では、僕もお返しの詩を」
ふ、破綻してるねえ・・・・
じゃ、お返しを致さないといけないねぇ




まあるい おっきな お月さまが

武甲山から のぼります

あたり一面に つもった雪は

チカチカと あおじろく 光ります  



「おかあさん、あしたは晴れるかな?」

耕作は ふとんの中から たずねます

「だいじょうぶよ」

やわらかな声が 聞こえてきます

「ほんとうに 」

「ほんとうよ 耕作もねぼうしないように早くねなさい」

「うん おやすみなさい」

「はい おやすみ」

耕作はあんしんして ねむります



まっ白に燃えたお日さまが 

武甲山から のぼります

「おかあさん いってきます」

ぶつだんのしゃしんに 手を合わせ

耕作は みんなに 会いに行きます


作:たかのっち(97.10.25 22:37)



Fur Fraulein Miu


寂しくなんかないよ

君はそう言って微笑む

でも僕には見えるんだ

君の小さな胸のうちが



君は何時でも強がってる

心に壁を張り巡らせてる

でも僕には分かるんだ

君が毎晩泣いているって



今夜も枕を抱きしめて

君は鳴咽をかみ殺す

そのしなやかな指先で

掌に爪跡をつける



僕では慰められないの?

僕では助けられないの?

アドレス帳を握り締め

僕は電話をじっと見詰める


作:カヲルっち(たかのっち)(97.10.26 04:46)



To Miuさん


「じゃあ、またね」手を振る背中
  街灯が急に つきはじめて
  もう きっと 会えない 君を
  胸のなかに しまいこむ
  
  鉛色 空の下 冷たい風が吹き
  そっと きみの ぬくもりを おもいだす
  あまりにも せつない ぬくもり


作:TAK-A (97.10.27 15:57)

Miu「詩を書いたりする才能に恵まれなかったので、気持ちで返すことにしました。」
では、僕も気持ちが欲しいので、詩を送ります(^^;;、だって年頃のおっとこの子だもん(^^;;




  「天女恋詩」 vol.1


     会えばとて

     語る言葉は無けれど

     会わざれば

     懐かしき彼女よ

     会わずとも

     忘るる暇はなけれども

     会いたしと

     途絶えぬ想い我をはなさじ


作:ゾラック(97.10.28 00:02)

FMTTM女性陣に捧げます。
彼女は”ひと”、暇は”いとま”って読んでください。




  「天女恋詩」 vol.2


   その純白の衣装にすら

   輝きを奪われる事無く

   この秋桜の季節

   嫁ぎゆく彼女の笑顔が

   私の掌の中で滲んでいる


そうして僕はアルバムを閉じ本棚へと向き直り

さて、いったい何処へ仕舞おうかと考えるのです。

きっと、あの純白の衣装の輝きにすら勝るであろう

彼女の幸せ一杯の笑顔を思い浮かべながら。

おそらくは二度と開かれることのない、アルバムの置き場所を探すのです。


作:ゾラック(97.10.28 01:28)



For Miss Miu



 「君のなかに降る雨」



暗い驟雨にしずむ午後

人通りの無い街角を

傘も差さずに君は行く



前を見据える眼差しは

深い哀しみに彩られ

思わず僕は息を呑む



君の睫を濡らすのは

この雨のせいなのかい?

僕は君に声をかける



私のなかに降る雨よ・・・

湿った髪をかきあげて

君は僕にポツリと呟く



それでは僕は傘を閉じ

君と一緒に濡れていこう

僕は君に微笑みかける



ホントにバカね、アンタって・・・

呆れたようにそう言いながら

君はやっと笑ってくれた


作:カヲルっち(たかのっち)(97.10. 28 02:06)



クリエーター「・・・っち」に向けて(^^;; 送る詩


  きみの てのひらから うまれてきた
  きみの こころから うまれてきた
  ぼくは 無からうまれ 有となるだろう
  
  いつも僕は きみといっしょにいるよ だから・・・。

  きみの てのひらから うまれてきた
  きみの こころから うまれてきた
 

作:TAK-A (97.10.29 03:01)



 続編 


 きみは やわらかい いのち
 あたたかい いのち
 やわらかな4月の風のように あたたかくて やさしい
 きみのちいさな手はこれから なにを掴むのだろう
 きみのちいさな手はこれから なにを生みだすのだろう

 やわらかで あたたかい 無垢な いのち


作:TAK-A (97.10.29 14:26)



  「天女恋詩」 vol.3


さくり、さくりと足下から季節の声が届く頃

今年二度目の木枯らしに、コートの襟を固く合わせて

黄金色の波をかきわけながら、漸く訪れるこの場所を

秋と冬との端境の風に、ひらひらと木の葉の舞いしきる中

その葉をこの身で受けとめながら、唯一人、我れ独り。


はらり、ほろりと頭上から季節の便りが届く頃

過ごした日々の想い出と、行き過ぎた時間を抱え込み

今は一人佇む、漸く訪れたこの場所に

過去と未来の端境に、あてどもなく彷徨う心を持て余し

約束の樹の下に、今は一人、ただひとり。


かさこそと金色の落ち葉の降り積もる中

気がつけば、夕暮れも疾うに過ぎさり

月の女神が優しく世界を包み込む

仰ぎ見れば、白銀の絹のベールに覆われて

金色に輝く木の葉は、約束の時を刻み続ける。

再びまみゆる事もない、君との約束の時を。


作:ゾラック(97.10.29 21:56)

着想をくれた、Miuさんに感謝を込めて。



Miuさんに捧ぐ


「あなたのまぼろし」



柔らかな朝の光に誘われて

僕はテラスに椅子を出す

優し気な風が心に入り込み

僕はぼんやり雲を見る



いつしか雲は流れ去り

僕の瞳に写るのは

ぬけるような蒼い空と

微笑むあなたの幻影(まぼろし)



あなたと共に過ごした時間

僕にはまるで夢の様

あなたの欲しがるもの全て

僕はひたすら捧げ続けた



あなたが本当に求めていたのは

僕の心と分かった時は

既にあなたは居なかった

僕の胸に後悔だけを残して



甘く切ない気持ちを抱き

今日も僕は歩き続ける

僕の心を捧げるために・・・

再びあなたと出逢うために・・・



作:@kouichi(たかのっち)(97.10.30 00:41)












【魂の欠片】(Fragments of Soul...)
From "ASC Chat Room" and "Free Talk in FLY ME TO THE MOON"....

Compiler is Tsukasa Maruyama (mal)
Upload date: 97.11.2

Back to TopPage...
inserted by FC2 system