参考作品

Written by ZOE
Received Date: 1997.9.21

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てくてくてく・・・

「訓練ですっかり遅くなっちゃったわ。早く家に帰らないと・・・」

ふらふらふら・・・ばたっ

「うう・・・」

「!大丈夫ですか?」


「た、多分、大丈夫・・・」

「すごい熱・・・こんな熱で外出歩いてちゃだめじゃないですか!」

「ははは・・・君の言うとおりだ。お腹空いたからお粥でも買ってこようとしたん
 だけど、ちょっと無理だったな」

「お粥ですね。私がすぐに買ってきますから、そこで休んでいて下さい。
 動いちゃだめですよ!」

だっしゅ!

「なんてやさしい娘なんだろう・・・蒼い髪?まさか、ね・・・」

「計1品で210円になります。ありがとうございましたー」

「綾波・・・コンビニなんて珍しいね。どうしたの?」

「碇君!あの、その、道の真ん中で男の人が、お粥食べたいって、
 すごい熱で、看病しなきゃ!」

「???」

「とにかく手伝って!」

にぎっ

「そ、そ、そんな手を引っ張って走らないでよ、あやなみぃ〜」

ずるずるずる・・・

くうくうくう・・・

「ほんと、すごい熱だ」

「どうしよう・・・」

「このまま道に放って置くわけにもいかないし、どこかベッドで休ませてあげないと」

「なら私の家があるわ。おんぶしてあげて」

「え、でも一人暮らしだろ、綾波って。それはちょっと・・・」

「急いで!」

「わ、わかったよ・・・」

すやすや・・・

「これでもう大丈夫だと思うよ」

「ありがとう。助かったわ。今紅茶入れるわね」

ごくっ

「それにしてもさっきの綾波すごかったなあ」

「何が?」

「あんな血相変えた表情なんて見たこと無かったから。

 手を握るなんて絶対しなさそうだからびっくりして」

「私そんな事したの?恥ずかしい・・・」

「でも、綾波が優しい女の子だってのがよくわかったよ」

「優しい?」

「そう。道ばたで倒れている人を助けるなんて、よっぽどの事がない限り
 できないからね」

「あれはただ夢中で・・・」

「それだよ。考えなくても行動ににじみでる優しさっていうのかな。
 綾波のそういうところ、好きだな」

「碇君・・・」

「綾波・・・」

ぼーん、ぼーん

「あっ、もうこんな時間だ。早いとこ帰らないと」

「もう?」

「アスカにお使い頼まれてたんだ。怒らせると怖いだろ?」

「でも・・・」

「そんな顔しないで。また明日も学校で会えるんだから」

「・・・そうね」

「じゃ。今日はおじゃましたね。また」

「・・・じゃ、明日」

ばたん

「碇君・・・もう少し一緒にいてもいいのに・・・」

「うーん・・・ここは?」

「!」



おしまい

ZOEさんへ感想メールを送って下さい!
ZOEさんのページ[綾波度100%!]も見て下さいね(^^)


ZOEさんのコメント:
さて、シンジが去った後、綾波と某青年が繰り広げるのはほのぼのらぶこめか
はたまたシリアス恋愛ものか、それとも18禁か・・・
綾波の未来は◯氏の手に委ねられたのであった(チャンチャン)。

超手抜き競作プロット?
冗談ですぅ。元ネタは委員会チャットの書き込み。
元気にしてるかな、某青年(爆)。

mal委員長のコメント:
やかましいわい!!(^^;
ZOEさんのコメントで某青年(?)になってるのはわたしのこと(^^;
書かれた当時風邪ひいてて、コンビニにカップのお粥買いにいった・・・
とチャットに書き込んだらネタにされてしまった(^^;(今は当然元気(^^;)
でもレイちゃんの看病・・・許す許す許す!!!!(^^;

実はこの作品Fly me to the moonの伝言板に上げられたものです
競作作品の集まりが少なかったので、参考作品としていただきました。
でタイトルはそのまんまです(^^;

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