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ぱたぱたの(四)

Written by XXXs

レイの活躍により、使徒は次々と殲滅されて行った…。
「ファーストって恐い娘ね。手段のためには目的を選ばないって感じ」

「??アスカ、それ、逆じゃない?」

「でも、ファーストが居てくれて、アタシ達は楽よね〜。
あの娘がいれば、わざわざアタシ達が危ない目に遇わなくったっていいもんね〜。
シンジ、使徒はファーストに任せておいて、どっか遊びに行きましょっか?」

「そんな事言うなよアスカ。
綾波がひとりで戦ってるのに、ぼく達だけで遊びに行ける訳ないじゃないか!!」

「碇くん、優しい…。心配しないで、碇くん『は』私が護るから…」

ぱたぱたぱた

「ちょ、ちょっと、ファースト?!」


対バルディエル戦
「お前が心配しとるのはシンジや」

「?そうよ。じゃ、碇くんが待ってるから」

ぱたぱたぱた

(ううっ…ふられてもうた…)

ヲイ、ヒカリはどうするんだ?トウジ。

それよりバルディエルは?


対ゼルエル戦
「私、お肉、嫌いだもの…」

ぱたぱたぱた

パシャッ!

「…好き嫌いはダメよ、レイ」


対アラエル戦
「レイ、ドグマへ降りて槍を使え」

「私、アレ、痛いから嫌い」

ぱたぱたぱた

パシャッ!

「ついでに…これもいらない」

ぱたぱたぱた

パシャッ!

「ロンギヌスの槍と、おまけにリリスまで…これは予定外だぞ。どうする?碇…」
「問題ない、予定がひとつふたつ…三つか?四つか?繰り上がっただけだ」

で、アラエルは?


対アルミサエル戦
「そう、あなた、私とひとつになりたいの…」

「でもダメ、私は碇くんとひとつになるもの(ぽっ)」

「だから、あなた、消えてくれる?」

ぱたぱたぱた

パシャッ!

「第15使徒、消滅…」


対ダミープラント戦
「私にはもう、あなた達はいらないの…」

パシャ!

「レイ、あなた、何をやったか解っているの?」

「破壊…。私じゃないもの、私の形をした物、容れ物に過ぎないモノ…。
でも…ひとつくらい取っておけばよかったかしら…。どう思う?碇くん」

「あの…もう、手遅れなんじゃ…(ぼくも欲しかったのに…;_;)」


対タブリス(カヲル)戦
「ファーストチルドレン、君は僕と同じだね」

「あなた、どなた?どうしてここに?」

「僕は渚カヲル、君と同じ仕組まれた子供、フィフスチルドレンさ」

「ぼく、もう、すっかり濡れちゃって、もうすぐ沈んじゃうな…」

「綾波レイ、僕には君が何を言ってるのか解らないよ…」

「遺言よ、あなたの…。最後のキーワードはこれ…『おーい!おーい!』」

パシャッ!

「かかったわね、フィフス。あなたに碇くんは渡さない…。
碇くんとお風呂に入るのは…私(ぽっ)」


対シンジ戦
ぱたぱたぱた

「碇くん…」

「あれ?どうしたの?綾波、こんな時間に…」

「サモワール」

「??えっ、何?」

「サモワール、有る?」

「綾波、サモワールって、何?」

「紅茶、淹れるの」

「紅茶が飲みたいの?じゃ、今淹れてあげるよ」

「うん、ありがとう」

ぱたぱたぱた

「綾波、紅茶入ったよ。あれ?どこ行くの?」

「ベランダ、星を数えながら飲むの…」

「綾波、そんなマイナーなネタ、誰も知らないよ、きっと…」

「そう?…そうかもしれない…」

フィフスチルドレン…あの人には、悪いことしたかしら…。
でも、いいの、碇くんが無事だったから…。

「…私は…碇くんに逢う為に生まれて来たのかもしれない…」

「えっ…ど、どうしたの?急に…」(どきどき)

「…私…ずっと…言ってみたかったの…(ぽっ)」

「そ、そう…」(あ…綾波、かわいい…どきどき)

ぱたぱた

「碇くん…紅茶…おいしい…」

「あ、うん、良かった、口に合って…」

「お風呂…入る?」

「え?…あ、お風呂に入りたいの?沸いてるよ」

「…碇くんは?」

「え、ぼくは後でいいよ」

「…碇くんも…」

「ええっ!!だっダメだよ、そんな事!!」

「どうして?」(じぃっ…と上目使い)

ぱた…ぱた…

(ううっ、そんな目で見つめられたら、ぼくは、ぼくは、ぼくは…)

「そっ…そうだね、た、たまには、いいかな?」

「いいわけあるかぁっ!!」ゴキン!!

キラキラキラ…

「一つ、二つ、三つ…今日は星…三つね…記録しておかなくては…」(メモメモ)

「ったく、油断も隙も無いわね!!って、ちょっと、レイ、アンタ何メモってんの?」

「今日は三つだったの…」

「はぁっ??」

「碇くん…大丈夫?…お風呂…入れる?」

ぱたぱたぱた


対ゲンドウ戦
(全ての使徒を倒し、レイは今、神にも等しき存在となった。
ユイと再び会うにはこれしかない。アダムとリリスの禁じられた融合だけだ…)
「レイ、残念だが、シンジは初号機の実験中の事故により、こんな姿になってしまった…」

「うそ…碇くん…なんて…無残な姿に…」(うるうる)

「シンジを救う為には、レイ、お前がこのシンジと融合するしかないのだ」

「解りました。私、碇くんとひとつになります」

「よく言った、レイ」(ニヤリ)

「レイ!!騙されちゃダメ!!それはシンジじゃないわ!!」

「綾波!!ぼくは、ここにいるよ!!」

「!碇くん!!アスカ!…碇司令…これはどういう事ですか?」

(しまった!!シンジのやつ、どうやってここへ…)
「いや、その、これはだな…」

「碇司令…無へと還りたいの?」(ジロリ)

(うっ!こ…恐いっ)
「ううう…頼むっ!!レイ!!ユイを!ユイを復活させてくれ!!」土下座っ!!

「碇司令…」

「父さん…。綾波、ぼくからも頼むよ、ぼくも、母さんと、もう一度会いたかったんだ…」

「そう…解った、やってみる」

初号機のコアを、コンコンコン…

「ユイさん、ユイさん…司令と…碇くんが…こう言ってるけど…。
あなたが…望むなら…人の形に戻れるの…」

ぱたぱたぱた

むりむりむり…

「おっ!おお!!ユイ!!」(あの頃のままの姿…どころか、なんか若返ってないか?
でかしたぞ!レイ!!…しかし、何故、羽が?)

ふわっ、ぱたぱたぱた、すた。

「久しぶりですわね、あなた。
シンジ、あなたのことはいつでも見守っていたわ」

「か…母さん…?」(わ…若過ぎる…しかも、なんで羽が…うっ…)

(あれがシンジのお母さん?すっごい奇麗…。それに、なんてダイナマイトボディ…)
「って、シンジ、自分の母親見てなに鼻血出してんのよ?ヘンタイじゃないの?」

「そ…そんな事言ったって…」(トントントン…)

「ところで、あなた?赤木博士親子には『ズ・イ・ブ・ン』とお世話になったようですわね?」

ぱたり…ぱたり…ぱたり…

「いっ、いや、それはだな…レッ、レイ!頼む!ユイを…」

「さ、帰るわよ、シンジ。ここからは大人の時間みたいだし」

「そ、そうだね。綾波も帰ろ?」

「??うん。私も帰る…」

「じゃ、ごゆっくり〜」

「何故だ?!レイ!頼む、待ってくれ!レイ!」

「あなた、往生際が悪いわよ」

ぱたり…ぱたり…ぱたり…

「うっ!きゃ〜!!許して〜!ユイ〜!!」

ぱたぱたユイちゃん登場!!でした(^_^;)


「えっ?!ユイさんが復活?!…ま…マズイわね…。
…ええっ!なんてこと?!若返ってるじゃない!!そんなの反則だわ!!
くっ…負けたわ…」

「先輩…先輩には私が…」


「帰りにラーメンでも食べてこか」

「当然シンジの奢りよね。レイも来るでしょ?」

「うん、私、ニンニクラーメン・チャーシュー抜き」

ぱたぱたぱた


To Be Continued...

あとがき
って、もう、何が何やら…(^_^;)。もはや、壊れ切ってます(壱話の雰囲気はどこへ行ったのか…;_;)。

某氏とのメールが原因って話しも…(^_^;)。

ちなみに「マイナーなネタ」はロシアの切り絵アニメーション『霧の中のハリネズミ』。

ぜひ、あなたの感想をこちらまで>[ xxxs@kiwi.ifnet.or.jp ]

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