夏の終わりに/制作記

MetaCreations Painter5.0J/Adobe Photoshop4.0J/GraphicConverter3.21使用

upload:99.03.08

『夏の終わりに』画像01 

 アプリケーションはPainter5.0を使用しています。鉛筆ツールで不透明度を13〜19%程度に設定し、タブレットで直接下描きを始めます。色はグレーです。

 下描きはこの程度です。僕の場合、細かく下描きしても、後で変えてしまうことが多いのできっちりと描くことはしません。あくまでも、彩色をしていく上でのアタリだと思っています。

 この時に注意するべきは、あまり身体が細くなりすぎたり、脚が長くなりすぎたりしないように気を付けることでしょうか。

『夏の終わりに』画像02

 水彩ツールで彩色を始めます。不透明度は19%程度。最初の段階で、すでに光の方向が決められて色付けされているのが解るでしょうか? 服の部分などなるだけこの段階で陰影のバランスを決めていきます。

 背景の空は、水彩ではムラが多くなりすぎるので、チョークツールを大きめに設定して塗ります。 「バケツで色流し込めばいいじゃないか」と思うかも知れませんが、それはしてはいけません。同様に、グラデーションツールも不可です。グラデなどを使うと、それだけで「わぁーデジタルですね〜(ニヤリ)」なんつー絵になってしまいます(^^;。バケツで流し込みをした場合には、後から徹底的にその痕跡を消し去る必要が出てきます。かかる手間はほとんど一緒ですから、あきらめて地道に手で塗って下さい(^^;。


完成画像の服の部分(実物大)

 

『夏の終わりに』画像03

 服や脚の部分の陰影付けを進めていきます。この時に、不要な鉛筆線は消去していきます。

 夏の浜辺ということで、かなり光が強烈なはずなのですが、下(砂浜)からの反射が大きいために、光のコントラストは比較的弱くなります。この辺りは、なかなか実感しにくい事なので、写真などを参考にしながらじっくり描き進めてください。

 たとえ僅かな違いではあっても、陰の中にも明るさの変化はあります。それを捉えるか否かで、絵のリアルさやダイナミックさが大きく変わってきます。挑戦してみてください。


完成画像の脚の部分(実物大)

 

『夏の終わりに』画像04

 あ、なんかいきなり過程が飛んでますね(^^;。どうも中間ファイルを保存し忘れてたようです。とは言え、背景はほぼ完成ですが、まだ、顔も髪も完成ではありません。

 手は完成していますね。手は重要です。手に表情があるかどうかで、絵のイメージはずいぶん変わってきます。面倒がらずに、気合いを入れて描きましょう(^_^)。爪も忘れずにね。


完成画像の手の部分(実物大)

 

 左が完成図。一つ上の画像との差は、髪の毛、顔、靴、砂浜に落ちている影、の部分の描き込みです。全所要時間は15時間程度。

 全身像を描く場合、足元、地面と接する所はかなり重要だったりします。ここがうまく描けないと、人物が背景から浮き上がった、妙な絵になってしまいます。


完成画像の靴の部分(実物大)

 


完成画像の髪の部分(実物大)
結構いい加減なのがわかるでしょ?

完成画像の顔の部分(実物大)
大きく開いた口、と言うのがなかなか難しかったですね

PRODUCTION NOTES INDEX

感想や、ご意見など是非メールで送ってください。

BMM<h-miy@air.linkclub.or.jp>

inserted by FC2 system