PRESENT/制作記

MetaCreations Painter5.0J/Adobe Photoshop4.0J/GraphicConverter3.6使用

upload:99.06.15

『PRESENT』画像01

 

 使用アプリケーションはPainter5.0Jです。鉛筆ツールで、カラーをグレー(WEBで言うところの「#999999」程度)、不透明度を13%〜19%程度に設定して下描きします。

 アニメのキャラにしては、頭が小さかったり、脚が短かったり、少々太めだったりしてます。しかし、現実的に考えると、こんなプロポーションのいい娘なんてそうそういるはずも無いですから、リアルとデフォルメの攻めぎ合いは、この辺が限界かと思います。う〜ん……もう少し脚が細くても良かったかなあ?

 全体をクリスマスカラーにするということで、服の基調カラーをグリーン、背景を赤にしました。気合を入れて描かないと人物が背景に負けてしまいそうです。気を付けなければ。

 

『PRESENT』画像02

 

 小物類の色味を全て決定しました。結局ほとんど全部をグリーンにして、アクセントに赤を配置する事にしました。袖口と襟元には、赤のグラデーションでボンボンが付いてます(^_^)。イメージは「クリスマスツリー」です。

 背景の赤い色は、チョークツールを大きめに設定して塗ります。「バケツツールで流し込み」は、お約束で不可です。この位の手間は、本物のパステルで絵を描くときの手間に比べたら、お手軽なもんです。面倒がらずに手で塗りましょう。

 クリスマスツリーと言えばオーナメント。と言うわけで、最初の下描きではレイは口にリンゴのオーナメントを咥えていたのでした(笑)。
口にリンゴのオーナメントを咥えた綾波さん

 

 

 

『PRESENT』画像03

 

 背景の赤が塗り終わりました。これで本当に、全体の色の配分が決まりました。此処までの彩色は、ホントいい加減……に見えるかも知れませんが(笑)、陰影のバランスは、此処まででほぼ決定している事に注意してください。

 眼の部分だけが全く色が付けてありませんが、これはいつものことで、最終段階まで色が濁らないための配慮です。

 
なあ〜んていい加減な描き方なんでしょ(笑)

 

 

 

『PRESENT』画像04

 

 なぜか、早々に服の部分だけが出来上がってしまいました。ニットの質感を出そうと頑張っては見たのですが……結果は(T_T)。スカートはスウェット地の柔らかいモノのつもりなのですが……。衿の廻りのボンボンはいい具合に出来ました。

 胸のちっちゃなリースを描き込みます。何げなく、今回の絵のポイントだったりします。ベルの金属感の表現に気を付けて描き込みます。服の緑色が反射しているのが分るでしょうか?

 
完成画像の部分(実物大)

 

 

 

『PRESENT』画像05

 

 右手に抱えた袋の絵柄をIllustratorで作成します。直接描いちゃっても良いのですが、二つの袋にキチンと同じ柄を使いたかったので、Illustratorの出番となりました。

Painter上でもIllustratorファイルは取り扱いできるのですが、色々と不自由なので、ここはPhotoshopで絵柄を変形・貼り付けします。

 
これがIllustratorの元の画像 単純に貼り付けただけのところ

 

   
『PRESENT』画像06  

 ラッピングペーパーのサンタさんは、フリーの素材集から拝借。これも、EPSファイルをPhotoshopでラスタライズして貼り込みます。

 実は、変形が思ったように行かずに、パースが合ってなかったりするのですが(汗)、ラッピングペーパーの質感描写で逃げる事にします。


サンタさん元画像

   
『PRESENT』画像07  

 顔と髪の毛以外はほぼ完成。徹底的に、リボンの金色のサテンの質感と、この手のラッピングペーパー独特の「てかり」感を描き込んでいます。ちなみにリボンの「Merry Christmas」の文字は手描き。

 
メチャメチャ力の入ったリボンとラッピングペーパーの描き込み。何やってんだか
   
 
最終的な袋の質感 顔だけがまだです
   
『PRESENT』画像08  

 顔と髪の毛の部分を描き込みます。やっぱここが正念場。気合いを抜かないように(^_^)。今回は背景が濃い赤なので、レイの髪の色を、普段よりも思いっ切り白に振ってみました。

 背景にもマチェールを造って、僅かながら濃淡を付けます。のっぺりした塗りは嫌ですからね。

   
髪の毛は、なるべく柔らかに表現したい やっぱりレイの睫毛って白いんだろうねえ 描き方に迷いの見られる(笑)鼻と唇

 

   
『PRESENT』画像09  

 上のファイルをPhotoshopに持っていき、色味と明暗を微調整して完成です。やはり、細かい調整機能に関しては、PainterよりPhotoshopの方が数段使いやすいようです。

 Graphic ConverterでJpegファイルにします。
  Mac上で、Photoshopを使ってJpegファイルにすると、WINマシンで読めなかったりします。Mac版のPhotoshopでは、QuickTimeの機能を使ってJpeg圧縮を掛けるのでそのせいではないかと……つまり、QuikTime for WINDOWSのインストールされていないマシン
では読み込めないということですね。

自分としては、結構気合いも入ってて気に入ってるこの作品……皆さんの評価はどんなもんでしょうか……?

PRODUCTION NOTES INDEX

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