「告白」

                書いた人、中川






 ヤシマ作戦から、3日が過ぎようとしている。
シンジは、学校に復帰していたが、肝心の授業も耳には入っていない。
その視線は、空いている席に注がれていた。
そこに座るはずの少女・・・・綾波レイは3日間、学校には来ていない。


(綾波の体調・・・・・そんなに悪いのかな・・・・・僕のミスのせいだ。)










「日本中の電力、あなたに預けるわ!、ヤシマ作戦スタ−ト!!」

「はい!」

双方の第1弾が膨大なエネルギ−の干渉で外れる。

「ちっミスった」

マギの計算ではこの双子山山頂は、使徒の攻撃の射程外のはずだった。

第2射は使徒の方が早く、零号機が防御にはいるが、盾も溶解してしまい機体で
初号機をかばうレイ、
あせるシンジの2発目がコアを直撃するのと、零号機が倒れるのがほぼ同時だった。

「綾波!!」










シンジの脳裏にあのときの様子が再現される。









(僕が、最初の一発目さえ外さなければ、綾波を危険な目に晒さずに済んだんだ・・・・・
 ごめんよ・・・・・綾波)

あの場合では、彼のミスではないのだが、彼の性格から自分の責任として感じてしまう。


「・・・・・・・えぇ〜それでは今日の授業はこれまで。」
「起立っ! 礼!」

クラス委員長の洞木ヒカリの号令で、我にかえるシンジもあわてて立ち上がる。
先生が教室からでていく、これで今日も終わりだ。
クラスのみんながザワザワと、かたずけを済ませ一人また一人と帰っていく。

「よ〜先生、どないしたんや、ボケボケとしよって。」

トウジとケンスケが帰りの支度を済ませ、こちらにくる。

「トウジ、誘ってもだめだめシンジは綾波のことが気になってしょうがないみたいだから。」

ケンスケの冷やかしに、赤くなるシンジ。

「なっ、なっ、何言ってるのさ、二人とも・・・・・そんなんじゃないよ」

急に表情が暗くなる。

「・・・・・もう少しで僕は綾波を死なせるところだったんだ・・・・・だから・・・・・
 そんなんじゃないよ・・・・・」
「でもそれだけ心配するってことは、綾波のことが気になるからじゃないのかい?」
「そうや!わいやケンスケ、クラスの誰かが大怪我してもそうならんとちがうんか?」
「だいたいシンジは悪い方に考え過ぎなんだと思うよ。」
「せやから白状せい!綾波のことごっつう好きなんやろう?」
「そうだね、今までもシンジの綾波を見つめる目がアヤシイと思っていたところなんだ。」

二人がかりで冷やかされてタジタジになるシンジ、しかし、あのとき感じたことを考えると
そうなのかな・・・・とも思う。

「そうかもしれない・・・・・綾波の笑顔・・・・・・とても綺麗だと思ったよ・・・・・」

「「なに〜〜〜〜綾波の笑顔を見た!」」

シンジの爆弾発言に驚愕する二人。

「よっしゃあ!シンジを応援したるわ!ワイも親友冷やかして喜ぶような男やあらへん。」
「ぜひツ−ショットの写真を撮らせてくれよ。もちろん笑顔のね。」
「ありがとう・・・・。」

激励の言葉を貰い勇気づけられるシンジ、微笑みがこぼれる。

「よし!そうと決まれば応援第一弾、今日は綾波のお見舞いに行ってあげなよ、
 口実にはこのプリントを届けにきたついでということにすればいいよ。」

そういってケンスケがプリントを手渡す。

「実は、週番なんだけど僕は、彼女が何処にすんでるか知らないんだ、
 シンジは知ってるんだろ?」

うなずくシンジ

「ほなさいなら、明日結果をワイらに知らせてくれ。」

そう言い残し、教室から出ていく二人、シンジはプリントを鞄に入れると、
一度マンションに戻りミサトに書き置きを残し、決心がついたのか綾波の住む団地へ向かった。












 
綾波のアパ−ト
彼女は昨日、此処に帰ってきた。
学校に行かなかったのは、ただ単に寝過ごして起きられなかったからだ。
彼女はベットに腰掛け、窓の外を見ている。

(碇君・・・・・私・・・・・どうして・・・・・)











「綾波!!大丈夫か?」

「綾波!」

エントリ−プラグを強制排出させ、彼女を助けようと手動でハッチをこじ開けるシンジ。
ノブが焼けるように熱くなっていたが、かまわなかった。

「碇・・・・・君・・・・・」

「よかった・・・・・綾波が生きてて・・・・・」

涙ぐむシンジ

「どうしてないてるの・・・・・何がそんなに悲しいの」

「バカ、うれしいから泣いているじゃないか。」






(碇君・・・・・あのときの顔・・・・・・忘れられない・・・・・・・
 涙を浮かべる顔・・・・・・胸が痛い・・・どうして?)

初めての感情の高ぶりに戸惑うレイ。

(碇指令に助けられた時・・・・こんな気持ちにならなかったのに・・・・・・)






「ふつうはうれしかったら笑うんだよ。」





そう言ってくれた少年の言葉が思い出される。

(私はいつか無に還る・・・・・それでいいと思っていたはずなのに・・・・・
 今はちがう・・・・・)
(碇君のそばにいれば・・・・・いろんな感情をもてる・・・・・)
(私、そばにいてもいいの?・・・・・・)

コンコン とドアをノックする音が響く。

「こんにちは〜碇だけど・・・・綾波いる?お見舞いに来たんだ。」

シンジの声で意識を戻し、答えるレイ。

「入って・・・・」
「お邪魔します・・・・」

レイのそばまでやってくる。

「プリントを預かってきたんだ・・・・・・ついでになんだけど・・・・・・」

鞄の中から取りだしレイに手渡す。


「どうして学校に来なかったの?そんなにからだの具合が悪いの?」

シンジは、心配そうな表情でレイの顔を見つめる。
そして、折り畳み椅子に腰掛ける

「昨日退院してきたの・・・・・今日は朝、起きられなかったの・・・・・・」
「そういえば制服着たままなんだね。」

とりあえず体調が悪くないことが解りホッとするシンジ。


「ごめんね・・・・・綾波、僕のミスのせいで・・・・・」
「命令だったから・・・・」
「そんなこと言わないでよ!!・・・・・もうあんな危険なことしてほしくない!」

普段の彼からは信じられない強い口調が飛び出す。

「次に二人で行う作戦があったら、僕が危険な方を担当するよ・・・・・
 綾波がケガするぐらいなら・・・・・
 あれから考えたんだ・・・・・僕にとって・・・・・・綾波は大事な人なんだよ」


一呼吸おいてさらに話を続けるシンジ


「今日は、教室で綾波の席をずっとみていたよ・・・・・・
 授業も、全然耳に入らなかった・・・・・トウジとケンスケにも言われたよ、
 僕が綾波を気にするのは、好きだから・・・・・・だって・・・・・・」


「・・・・・・本当に・・・・・・・?」

レイの表情がほんの少し驚いているように見える。
ゆっくりうなずくシンジ
そしてレイの手を両手で握りしめて、言いたかった言葉を話す。

「僕は、君が・・・・・綾波レイのことが・・・好きです・・・
 僕とおつき合いしてください・・・・・」

顔を茹でタコのように真っ赤ににしながら告白を続ける。

「あのとき話したことをもう一度言うよ・・・・・・
 今、僕達にはエヴァに乗る以外何もないかもしれないけど、
 生きてさえいれば必ず生きていてよかったって思うときが必ずくるよ・・・・
 一人では大変かもしれないけど、二人でなら・・・綾波となら・・・・」


言葉につまってしまうシンジ


告白を受けた本人は頬をほんのり赤く染めている。


「私も・・・・・・・・好きかもしれない・・・・・・・・
 あれからいろいろな気持ちが浮かんでくるの・・・・・・
 今までこんなことなかったのに・・・・
 碇君のことを想うと胸が苦しくなったり・・・・・・
 今も心臓が、ドキドキするの・・・・・・
 いいの?私で本当にいいの?・・・・・イカリクン・・・・・」

「綾波でなきゃだめなんだ・・・・・・・
 君とずっといっしょにいたいんだ・・・・・・交際してくれるよね?」

「はい・・・・・私でよかったら・・・・」

「これからももよろしくね・・・・・綾波」



「碇君ダメ・・・・レイって呼んでほしいの・・・・お願い」

「そうだね!恋人を名字で呼ぶのはおかしいよね、
 レイも僕のことはシンジって呼んでくれるかな?」

「・・・・・レイ・・・・・」

「・・・・。シンジ・・・・・」

「なんか慣れるまで照れくさいね・・・・」

「そうね・・・・」

自然に二人から笑みがこぼれる。









それから二人は取り留めのないことを話した。
ほとんどシンジが話しレイが答えるという物ではあったが・・・・








ネルフにくる前のこと





此処に来てからのこと





初めての出会い





趣味のこと









ふと気が付くと時計の針は午後7時になろうとしていた。
窓の外は夕焼けで赤く染まっている。

「あぁっもうこんな時間だ、ごめんねこんなに長居をしちゃって。」

レイと長く話したことでかなり自然に喋れるようになっていた。

「そんなことないわ・・・・とても楽しかったもの・・・・・ありがとうシンジ・・・・」

レイの方も少し表情が豊かになってきた。
話す言葉も14歳の少女らしくなっている。

「レイは夕飯どうするの?」
「そこにあるわ・・・・・」

レイの表情が突然くらくなり、冷蔵庫の上を指さす。
そこには固形栄養食とビタミンの錠剤が大量におかれていた。

「だめだよ!こんな食事してたら体が弱ってしまうよ。」
「必要なカロリ−は摂取しているから問題ないわ。」
「えっ・・・・じゃあいつもこれを食べているの?」
「そうよ・・・・」
「レイだめだ!!きちんとした食事をとらなきゃ体に良いわけないよ!
 げんに、レイの体は弱く見えるんだ
 クラスの女子と比べて色が白すぎるし、体育の授業だって見学してたのを見たよ。」
「私・・・お料理作れないもの・・・・・だから・・・・」
「じゃあ僕か教えてあげるから、料理を覚えてよね、
 もしも・・・・・もしも、僕とレイの交際がずっと続いて、
 結婚するようなことになれば、奥さんが普通家事をするんだよ?」
「結婚てなに?」
「愛し合う男女が、二人で暮らすことだよ・・・・・
 18歳になれば法律上では、結婚して夫婦になれる・・・・・・
 籍は夫の姓になるから、綾波レイから碇レイになるんだ・・・・
 僕はそうなってほしいと思うし、毎日レイの作ってくれた手料理が食べたいな・・・・・・」

顔を赤くしながら、想いをうちあける。

「わかった・・・・私・・・・・・シンジのためにがんばる!お料理教えて!」

シンジはキッチンを見て調理器具を探すが、電磁調理器とケトルぐらいしかなく、
しかも使った形跡がない。

(こりゃあひとそろえ買ってこなきゃダメだな・・・・)

「ス−パ−で、買い物したいんだけど二人で、買いに行こうよ!
 食器とかも買わなくちゃいけないからね。」
「分かったわ・・・・二人で買いに行きましょう」

ゲンドウからもらったカ−ドがあるのを確認すると二人で外に出る。





「レイ、手をつなごうか?」
「はい」





寄り添い歩く二人は何処から見てもお似合いのカップルに見える。











そのころ、ミサトのマンションでは・・・・・

「ただいま〜シンちゃん〜お腹空いた〜」

家主が勤務を終えてちょうど帰宅していた。

「あれっ・・・・シンちゃんいない」

リビングのテ−ブルを見ると書き置きがしてある。





ミサトさん江
綾波のお見舞いに行って来ます。
体調が悪いようならずっと看病したいと思いますので、先に食べていてください。
冷蔵庫の中に夕飯入れておきましたので、電子レンジで暖めてくださいね。
シンジより





「あの子いつの間に・・・・とにかく連絡をとろうかしら。」

携帯に電話する









プルルルル・・プルルルル・・プルルルル
シンジの携帯が鳴り出す。

「シンジ、電話よ。」
「うん、誰からだろう?」
『はいもしもし、碇ですが。』
『シンちゃん〜〜〜〜今何処にいるの?』
『どっどうしたんですか?ミサトさん。』

「葛城一尉からなのね」

『あれ〜誰かいるの〜』

『レイと二人で夕飯の買い物にいこうとしているところですよ』
『レイと〜あら〜いつから名前で、し・か・も・呼び捨てで呼ぶようになったの〜』
『つい先ほどからです、実は・・・・・思い切って告白したんですよ。』
『お見舞いに行ったんじゃないの?告白する口実だったのね〜〜〜』
『冷やかさないでくださいよ〜』
『しかも、二人でお買い物だなんて、もう新婚気分?アツアツね!!』
『なっ・な・何言ってるんですかっ!!』
『それじゃあ聞くけど、どうして二人して買い物にいこうと思ったの?』
『レイの部屋に調理器具や食器が何もないからついでに買うためと、
 料理を作れないというので教えようとおもったんです』
『じゃあ今まで食事はどうしていたのよ?』
『僕が来る前のミサトさんと同じようなものですよ。』

それを聞いてびっくりするミサト

気を取り直し、一声かける。

『うちにつれてきなさいな、3人で食べましょう。』
『えっ、 でも・・・・」
『それに何もそろっていないんじゃ道具をそろえるのも大荷物になっちゃうでしょう。』
『でも、レイが家に来たら帰りが大変ですよ』
『私が車で送っていくから・・・・安心しなさい。』
『分かりました、食材だけ買い物して帰ります.』
『レイによろしくね〜』

通話が切れる。

「ミサトさんが、今日はうちで夕飯にしなさいって。」
「そう、わかったわ。」
「じゃあ、急いで買い物して帰ろう!!ミサトさんがまってるからね。」

そうして二人は足早に、ス−パ−に向かった。







コンフォ−トマンションの近くにある、ス−パ−にて


「ここでいつも買い物しているんだ。」

シンジが楽しげに話す。

「割と何でもそろうんだ。」
「そうなの・・・・・コンビニぐらいしか利用したことないから・・・・よく分からない。」
「きちんと料理を作るときはこういうところじゃないと良い食材は売ってないよ。」
「わかったわ」
「レイは嫌いな食べ物ってあるの?」
「・・・・お肉嫌い・・・・・」
「どうしてなの?」
「血の味がするようで食べられないの・・・・・ごめんなさい。」
「アレルギ−とかじゃないんだね。」
「・・・・えぇ・・・・」
「魚とかハムは?」
「ダメっ」
「僕も小さい頃好き嫌いは、あったけど克服して食べられるようになったよ、
 だからレイも少しづつでいいからきちんと食べなきゃダメだよ。」
「わかったわ。」
「わかってくれたのならうれしいよ、それに・・・・
 思春期の時期が体の成長を決めてしまう大切なときなんだ、
 特に女性の身体は生理不順になったりするから気をつけないと・・・・・
 元気な赤ちゃんを産むためにも、しっかりいろいろなものを摂るようにね」

その言葉を聞いてポンッと赤くなるレイ。


「今日は少しだけベ−コンを入れた野菜炒めと菠薐草のおひたし、
 豆腐のおみそ汁を二人で作ろうね!」




買い物をすませマンションに向かう途中でようやくシンジの話が終わる。
10分ほどでミサトの所に着いた。

「ただいま」
「・・・・おじゃまします・・・・。」

リビングからミサトの声が響く。

「シンちゃん〜遅い〜〜〜〜〜。」
「ごめんなさいミサトさん。」
「すいません葛城一尉・・・・」
「レイ、いらっしゃい〜歓迎するわよ〜ん、
 しかし、シンちゃんもやるわね〜レイに告白するだなんて・・・・・
 驚いちゃった。」
「そ、そんなこと・・・・」

カァ−−−−−−−−

見る見るうちに赤くなるシンジ、心なしかレイの顔もほんのり赤く染まっている。




「じっ、じゃあ、早速夕飯を作りますね、ミサトさんお腹空いたでしょう!」
「そうよ〜もうお腹ペコペコ、早く作ってね〜」
「わかりました、レイ、僕が教えてあげるから、二人で一緒に作ろう。」

キッチンの方に向かうシンジ。
レイも後についていく。

「制服が汚れるといけないから、このエプロンをつけてよ。」

そう言い、エプロンを手渡す。

「シンジはどうするの?」
「大丈夫、予備がもう一つあるから。」

棚の中から新品のエプロンを取り出す。

「早速始めるよ、まず野菜の切り方から・・・・・・・・・・・・・・・・・」











二人で作った
(シンジがアドバイスしたものの
 ほとんどレイが、作ったため
 多少見た目は悪いが・・・・・・)

料理を食べ終わり会話が弾む。

「さっきも言ったけど告白なんてシンちゃんもやるときはやるのね〜」
「そんな〜」
「レイ、ちょっと聞くけどシンちゃんは何て言ってくれたのかなぁ〜」
「シンジは私のことを、大事な人だって・・・・好きだって・・・・言ってくれました。」

レイの表情が誰が見ても分かるぐらい、豊かなものに変わってきた。

「レイ、ちょっと・・・この前までシンちゃんのこと碇君って呼んでたのに、どうして?」
「恋人同士だから・・・・それに、結婚すれば同じ名字になるから・・・・・」
「けっ結婚?」
「はい、シンジは私と結婚したいと言ってくれました・・・・・
 元気な赤ちゃんを産んでほしいって・・・・・・
 私、とても幸せです。」
「そういうことならまかせなさい!今日からあなたもここにきなさい、
 上には上手いことを言って許可をもらってくるから、安心して花嫁修行しなさいな。」
「はい、がんばります。」











・・・・・・それから1ヶ月後の2−Aのお昼休みの風景・・・・・・・

「シンジ〜今日はいい天気だから屋上でお弁当食べない?」
「いいね、行こうか。」
「「のぞいちゃダメだよ、みんな。」」
「よ〜 お二人さん見せつけてくれるね〜」
「「「ヒュ〜ヒュ〜」」」

ここ10日間ほどみんな(特に男子)の冷やかしが耐えない2−Aの教室。
シンジとレイは第壱中学校で、知らないものがいないほどの、公認カップルになっていた。
いきなり仲が進展したのには、トウジとケンスケも驚いたが一番に祝福してくれた。
クラスのみんなに、質問責めに合うのだが。

「私達は結婚を前提とした真剣なおつき合いをしているの・・・・・・」
「シンジは、私のこと大事な人だと言ってくれたもの・・・・・・・」
「私、18歳になったら”碇レイ”になるの・・・・・・・」

等、恥じらいつつもはっきりと交際宣言を聞かれる度に答えるレイに、
クラスの女子も感心して祝福の声をあげてくれた。

「よかったわね、綾波さん。」
「おめでとう。」
「碇君、綾波さんを泣かせちゃダメよ。」

それ以来、レイも今までのようなことはなく、クラスのみんなとも
交流を深めるようになっている。
シンジもレイの変化を喜んで、性格が明るく男らしくなっていた。





「今日はシンジの好きなエビフライよ。」
「ありがとうレイおいしいよ!!」
「私が食べさせたあげる・・・・・あ〜〜〜んして。」
「あ〜〜〜ん」
「今度は僕が・・・食べさせてあげるね。」

・・・・・・・・・・と、屋上では誰も近づくことができない絶対領域が展開されていた。



           ジ・エンド








Please Mail to 中川 <nakagawa@po3.nsknet.or.jp>



作者コメント:
いや〜勢いで書いてしまいました。
私は、自分ではアヤナミストだと思っていますが、ポリシ−みたいなのがありまして、
あくまでも二人目のレイを幸せにしてあげたいんです。
ヤシマ作戦のイメ−ジとしては、テレビ版3:貞本版7の割合で考えてください。
だから、シンジのセリフがごちゃ混ぜになっています
ぜひ!二人目のレイちゃんに愛の手を!!
mal委員長のコメント:
中川さんの初投稿作品いただきました!誰もが願う(?(^^;)LRSですな!
TV本編6話の先の展開がすっごい不満な方々に嬉しい作品だと思います(^^;
二人目のレイちゃん派と言うことですが(^^;、わたしは・・・一人目二人目三人目、
あげくの果てに水槽レイからリリスまで、まとめて補完してやりたいよー、派で
ございます(^^;
中川さん嬉しい作品ありがとうございます!!、またのお越しをお待ちしております(^^)

Top Page Contributions  

Received Date: 98.5.6
Upload Date: 98.5.6
Last Modified: 98.5.23
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