EVA’s Dream? 
     第三話 『四人目のチルドレン』        


 ネルフ本部内廊下・・・
「さあ、三人共、こっちよ。」
使徒との戦闘が終わり、エントリープラグを出てから2時間後、俺とトウジとケンスケはネルフ本部内の廊下をゆっくりと歩きながら、リツコさんの後を付いていっていた。ケンスケとトウジ(特にケンスケ)はお上りさんよろしく、きょろきょろと辺りを見回しながら歩いているが、俺は、今ここにいる事が本当の現実なのかどうか、ずっと悩み続けていた。
「(さっきまでは無理矢理『これは夢だ』と決めつけていたけど、こんなに現実味のある夢なんて本当にあるのか?頬をつねれば痛いし、『起きろ!!!』と思ってもなにも起こらない。やっぱり、これは現実なのか?・・・でも、これが現実だとしたらもっとおかしいな・・・・・・・・ハァ、どっちみちおかしいか・・・・・・・)」
俺の考えが最終段階に入った頃、トウジが気まずそうに声を発した。
「あ、あの〜、」
リツコさんは軽くこちらに振り返り、歩きながら答える。
「何かしら。」
「碇君は今、何処にいらっしゃるんでしゃろか?」
俺もこのことには興味があるので、耳を澄まして聞き入った。
「(確かこの後の碇君には、ミサトさんの説教が待ってるはずじゃ・・・)」
「ああ、彼なら今頃、葛城一尉から命令違反の罰を受けてると思うわ。ま、罰と言っても説教だけでしょうけどね。」
リツコさんは簡潔に答えていく。
「そ、そないですか・・・。」
それきり、トウジとケンスケは黙り込み、俺は、この世界が俺にとって夢であっても現実であっても、『エヴァの世界』である事を再確認した。


 1時間17分前・・・
リツコは自分専用の研究室で、先程から書類相手に格闘し続けている親友に声をかけた。
「ミサト、ちょっと聞いてちょうだい。」
今回の使徒による被害報告書やそれに関係する書類の山の間から、ミサトと呼ばれた女性が声を発した。
「え?・・・なによ〜?」
と、投げやりな返事を返す親友に気を悪くすることも無く、リツコは本題に入っていった。
「ほら、さっきの使徒との戦闘中に異物が3つも入りながらも、初号機のシンクロが急にアップしたじゃない、それも今までの最高値よ。」
「ああ、130%の時ね。確かにびっくりしたけど、あの時はそれどころじゃなくて
無視してたわ・・・・・それで、なにか判ったの?」
やっと興味が湧いて来たようにミサトは返答する。
「あの瞬間ね、今まで異物だった物が何故か急にパイロットの意思と同調して、異物では無くなったのよ。」
「・・それじゃあ、その時にあの三人は意思を通い合わせてシンジ君の意思と一つになったって事?・・・そんな事、ある訳ないじゃないの。」
ミサトはいかにも信じていないような顔をして答えた。・・・しかしリツコは冷静に切り返す。
「事実よ。・・・でもね、驚くべき事はそこだけじゃないの。」
それを聞いて、ミサトもやっと真剣に問い掛ける。
「どういう事?」
そんなミサトの真剣な問い掛けに、リツコは満足そうな顔で答えた。
「三人が完璧に心を通い合わせてパイロットの意思と一つになったって、所詮は負荷が0%になっただけ。なんらかの理由でシンクロ率が下がることはあっても上がることはありえない。にも拘らず、シンクロ値は急激に伸びたのよ。となると、考えられる事は一つしかない・・・
・・あの三人の内の誰かが初号機とシンクロしたって事よ。」
それを聞いて、初めてミサトは驚きの表情をした。
「そ、そんな!パーソナルデータもなにもかもシンジ君に書き換えてあるのよ!シンクロなんて出来る訳・・・」
「私も最初はそう思ったわ。でもね、解析結果を見てみたら・・・予想どうり、三人の内の一人がシンクロしていたのよ。それもかなりの高シンクロでね・・・多分、初号機の腹部に使徒の触手が突き刺さった時、その子もパイロットと一緒に痛みを負っていたと思うわ。」
「・・・それで・・・その子って、誰だったの?」
ミサトは戸惑いながらも問い掛ける。
「ほら、あの子よ・・・モニターにも出て来なかった、名前さえも判らない子・・・」
リツコは無表情に言った。
「・・・へえ、随分と謎の多い子なのね・・・ま、その子の事はリツコに任せるわ。私は今日の命令違反について、シンジ君にお説教しなくちゃいけないから・・・。ハア、気が重いなあ・・・」
と、ミサトは大きくため息を着く。
「説教ぐらいはしっかりしてあげなさいよ。あなた一応、保護者なんだから。」
「しっかりっつったってねえ。シンジ君て見るからに繊細そうじゃない・・・」
そこでリツコは話しが逸れた事に気付き、話を戻す。
「あ、話し戻すけど・・・ねえミサト、あの謎の多い子をチルドレンにしてみない?」
急に話しが戻った事に少し戸惑いながらも、ミサトはすぐに返答する。
「ああ、私もそれ考えた。けど、エヴァが無いんじゃねえ。」
リツコは不思議そうな顔をしながら発言する。
「あなた・・もう忘れたの?この前、『エヴァが増えたあ!』ってあんなに喜んでたじゃないの。・・子供みたいに。」
ミサトは暫し、ぽけ〜っとしていたが・・・
「子供みたいには余計よ!・・・あ!そうだった!なあ〜んだ、なら問題なしね!その謎の多い子をチルドレンに大抜擢するわよん♪」
と、上機嫌。
「・・・あなたって本当に忘れやすいのね・・・」
リツコは呆れ顔でそう呟いた。


 場所は戻る・・・
「さ、ここに入って。」
そして、俺達はその部屋に入ってみると、その部屋は、椅子が四つと机が一つあるだけのただ広い部屋だった。俺達は少々カルチャーショックを受けて、暫しの間そこに立ち尽くしていたが、
「その椅子に適当に座って。」
と言う声で、俺達は我に返った。
『ガタッ、ガタッ、ガタタッ、』
と、嫌な音を立てて、俺達は席に着く。
「それでは、これから簡単な質問をしますので、正直に答えてください。」
と、釘を打ってからリツコさんは質問を始めた。
「じゃあ、一人ずつ名前を言っていって頂戴。」
「えっと、相田ケンスケです。」
「わしは、鈴原トウジっちゅうもんです。」
「あ、俺は・・浦野、浦野テツヤ。」
俺は一瞬躊躇したが、言わなきゃ始まらないと思い、名前を言った。・・・リツコさんは俺の名前だけ、持って来たノートパソコンに入力している。
「じゃ、相田君と鈴原君、君達二人のプロフィールはこれで間違いないわね?」
と、リツコさんはパソコン画面を二人に見せる。
「はい、間違いありません。」
「はい、まちごうないです。」
二人は揃って言った。
「それで、三人とも友達なの?」
「いえ、浦野君?・・とは初対面ですけど・・・」
と、ケンスケが言う。
「そう、じゃ、浦野君はちょっと待ってちょうだい。・・・それで、あなた達二人は
何故、シェルターに入らなかったの?」
リツコさんは率直に問う。
「それはですね・・・」
トウジが話しだすのをケンスケが止め、話し始める。
「・・・最初は入っていたんです。けど、俺がどうしても使徒との戦闘が見てみたくて、トウジを無理矢理誘って、外に抜け出たんです・・・・・すいませんでした。」
その謝罪の言葉に対して、リツコさんは重要な事だけを言い返す。
「私に謝ってもしょうがないわ。シェルターを抜け出た事は、あなた達自身の生命に関わる事なんだから。まあ、それは今回の事で実感したでしょうけれど、今後二度とシェルターを抜け出す事などないように。いいわね?」
「「はい。」」
二人は真剣に返事をする。
「そして、今回の事で、見たり聞いたりした事は絶対に口外しないように。口外した場合はそれなりの罰を受ける事になるわ。」
「・・罰・・・」
とケンスケ。
「・・・そないですか・・・」
と、トウジ。
「まあ、喋った内容に応じた罰ね。・・それと今回の事はあなた達の親や学校に報告しておくから、ちゃんとした注意はそちらで聞いて頂戴。」
と、残酷な事を平気で言うリツコ。
「「・・・はあ。」」
ため息とも取れなくはない返事を返す二人。
「それじゃ、あなた達はもう帰ってもいいわ。この部屋を出れば係の人間が待機してるから、そのまま家まで送っていってくれるはずよ。ご苦労さま。」
「・・それじゃ、失礼します。」
「・・・ほな、失礼しました。」
と言ってから、二人は部屋の出口へと歩いて行く。

『キィ・・バタン・・。』

・・・扉を閉める音がいやに大きく部屋の中に響いた後、暫し沈黙が部屋を支配し、それからリツコさんは口を開いた。
「・・・・・・・・・さて、浦野君、質問を始めるわよ。」
「はい。」
と、俺は勇んで返事を返した。
「それじゃ聞くけど、あなた初号、いえ、あのロボットに乗っている時、どこか体に異常を感じなかったかしら?」
俺は予想外の質問に少々不信感を抱いたが、正直に答えた。
「え?ああ、そういえばかなり酷い腹痛がありましたよ。別に悪い物食べたってわけじゃないですけど。・・・あ、あと、あのロボットって言わなくても、初号機、で判りますよ。」
俺のその言葉を聞いてリツコさんは少し考え込んだが、すぐに怪訝な顔をしながらも次の質問へと移った。
「そう・・・。じゃ、次の質問に移るけど・・・あなた何者?そして『浦野テツヤ』と言うのは本名、偽名?」
リツコさんは今まで溜まった疑問を『何者』と言う言葉でまとめて、俺にぶつけた。
「リツコさん、そんな率直に聞かなくても・・・。名前は本名ですよ、歳は16才で日本人。今はそれしか言えません。」
俺は正直にそう言った。
「あなたが何故、私の下の名前を知ってるかは聞かないけど、名前が『浦野テツヤ』で16才の日本人、そしてあなたみたいな顔の人間なんてこの世にはいないわ。それと、『今はそれしか言えない』とはどういう事なの?」
俺はその言葉で、自分がこの世界の人間ではない事が確実になったが、不思議と不安にもならずに、思った事をそのまま言った。
「この世界が単に俺の夢だったら全てを言ってもいいんですが、もし本当の現実だったら、自分に危険が及ぶかもしれないからです。」
危険とは、ゼーレの事や人類補完計画の事等のこの世界での超極秘情報を俺が知ってると言う事が広まれば、それに困る人達が必ず出てきて、俺を排除しようとするかもしれないからだ。この世界が単に夢だったとしても、俺は死にたくはないからね。俺の言葉に、リツコさんは面食らった表情をしていたが、すぐに新しい疑問を俺にぶつけた。
「・・・夢?いえ、それよりも、危険が及ぶとはどういう事?」
「・・言えません。」
「何故?」
俺はまた正直に答える。
「正直に言うと、俺はあなたの事を心から信頼してるわけじゃないからです。・・・リツコさんに今言えるのは、ネルフでの一般的な事なら俺は大体知っている。このぐらいです。すいません。」
リツコさんは少し不機嫌そうな表情をしたが、俺の言う事は当たり前だ。この人に全てを話したら、まず間違いなく碇ゲンドウの耳に入るだろう。あのおっさんからマークされるような事は絶対にしたくない。
「・・・・・そう、わかったわ。・・・それじゃ、これ以上は聞かないでおくけど・・・その代わり、わたしからあなたに頼み事があるわ。」
「あ、なんでしょう?」
リツコさんはゆっくりと言った。
「・・・・・エヴァに乗らない?」
俺は余りにも思いがけない言葉に間抜けな声を発した。
「・・・・・はえ?」
「もう一度言うわよ。・・エヴァに乗ってくれないかしら。」
リツコさんにもう一回言われて、やっと理解して反応する俺。
「・・・・・あの・・・・・それって・・チルドレンになれって事ですか?」
「そうよ。正直に言うけど、あなた、さっき初号機に乗った時に腹痛がしたって言ったわよね?・・あなたその時、初号機にシンクロしてたのよ。」
!?!?!?・・・・・・・・マジ・・・ですか?」
俺は驚きの表情をしながら、確認のための返事をした。
「事実よ。」
俺はやっとの事でとっさに思い立った疑問をぶつける。
「でも、チルドレンって言ってもエヴァが足りないじゃありませんか。・・・あ、そうか緊急の際に専属パイロットの代わりとして乗ることになるかもしれないんですね。」
「その通りよ、でもあなたも専属パイロットとなるかもしれないわ、先日、ネルフにエヴァが一機送られて来たから。だからすぐにチルドレンが一人必要になって、あなたに声がかかったのよ。」
俺は唖然とした表情をして聞き返した。
「え!・・そ、そんな馬鹿な!」
「あら、ネルフでの一般的なことなら知っているんじゃ無かったのかしら?」
「・・・・・・な・何号機ですか。」
「何号機でもないわ。正確に言うと、あのエヴァはエヴァとは呼べないのよ。言うなれば、エヴァの形をしたロボットと言うのかしら。まあ、基本は変わらないから、動きも力も操作の仕方も、そう大した違いはないけれどね。・・・どう?やってみないかしら?」
俺は、思いもよらなかった言葉に驚いて、しばらく困惑していたが、
「(そんなバカな!そんなエヴァなんて聞いた事もない!いや、どこかで出て来たのを俺が見落としたのかも・・・違う、そんなはずない!友達との話しにも全然出て来なかったはずだ!・・・と言う事は、俺がこの世界に来た事で出来上がってしまったエヴァなんだろうか・・・もしそうなら俺が乗ってもいいことになるよな。いや、でもその所為で、この世界に過大な変化を及ぼす事になるかもしれないし、この世界の人間でない俺がそんな事をしていいわけが無い。・・・・・でも・・・待てよ、チルドレンになると言う事は・・・

とまあ、こんなことが出来る〜!!!それに、チルドレンになる交換条件を出せば、
最高じゃあああぁぁぁぁぁ!!!!!げへへへへへ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪)」

・・・・・この時点で俺の答えは決まった・・・。
「ちょ、ちょっとあなた大丈夫?」
リツコさんは、一人で黙り込んだかと思いきや、一人で不気味な笑みを浮かべる俺に、気が狂ったかと心配になり、焦って声をかけた。その声で俺はやっと我に返る。
「はっ!・・・ごほん、だ、大丈夫です。・・え〜とチルドレンの件ですけど、五つの条件があります。」
「それは?」
俺は一つめの条件を言う。
「まず、定期的な給料を約束して下さい。今も文無しなもんで。」
リツコさんは当たり前というふうな顔をして答える。このぐらいは予想範囲内なんだろう。
「もちろん、生活に必要な物は全てこちらで用意するわ。住まいもね。」
そして俺は言いにくそうに住まいについて言った。
「あ・・・その住まいですけど、・・住まいはミサトさんの家に同居させてもらえませんか?・・それが条件の二つめです。」
「(ちょっと無理があるかな〜・・)」
と思ったが、リツコさんは即刻に答えを言った。
「そう、いいわよ。」
「え!?・・あの、ミサトさんの意思は・・・」
「いいのよ、私から後で本人に言っとくから。それに、条件だったって言えば、すぐにミサトも了解するわよ。そんな事でせっかくのチルドレンに逃げられたくないからね。」
と、リツコさんは軽く言った。
「そう・・ですか。」
「三つめは?」
「えっと、綾波を葛城家の隣に引っ越させてください。・・・これが一番重要です。」
ここで初めて、リツコさんは沈黙した。
「・・・・・・・・・・」
「(やっぱりこれは難しいか〜?多分、ゲンドウのおっさんの許可が必要だろうし・・・)」
そして、リツコさんは冷たい表情をして言った。
「・・・・・それは、私の独断では決めかねるわ。その事はまた後で報告するから、今は待ってちょうだい。」
俺は予想していた事だったので、別に文句も言わない。
「そうでしょうね・・・。それじゃ、四つめを言います。アスカの住まいは葛城家からなるべく遠くにしてください。」
これは別にどうでもいいのだが、アスカの家はなるべく遠い方が俺にとって都合がいいので一応言っておく。
「・・アスカとは惣流・アスカ・ラングレー、セカンドチルドレンの事ね。」
「そうです。」
俺は即座に答えた。
「セカンドチルドレンは今、ドイツにいるのよ。もっと遠くへとでも言うの?」
リツコさんは少し、顔に笑みを浮かべながら言った。
「アスカはもしかしたら、近い内に弐号機と一緒に日本に来る事になるかもしれません。その時の事を言ってるんです。」
「そう・・・でも、その条件は何故?」
「・・邪魔からかな。」
俺は正直に言った。
「・・・単に嫌いなだけなのね。」
と、笑みを浮かべながらリツコさんは言う。
「半分は当たってますよ。・・それで、いいんですか?」
「まあ、なんとか出来るでしょうね。・・・それで、五つめは?」
そして俺は、簡単に最後の条件を言った。
「俺を、碇君達が通ってる中学校のクラスメイトとしてください。」
「・・・はイ?」
リツコさんは理解出来ないといった顔をして間抜けな声を出す。まるで、さっきの俺みたいに・・・。
「だ♪か♪ら♪、俺を普通の中学二年生にして欲しいんです♪」
俺は笑みを浮かべながらもう一回言った。
「・・・・・え、ええ、こちらとしては問題ないけれど・・・」
リツコさんはまだ理解出来ないといった顔をしている。
「じゃ、よろしくお願いします。」
「え、ええ。・・・でもあなた、その体格で14才は無理があるわよ。」
と、リツコさんは冷静に言う。まあ、確かに、優に170cmを超え、部活をやっていたので体ががっしりしている俺を中学二年生と見るのは難しい。
「特別に成長期が速い子って思えば、どうって事ないですよ。あ、あと、さっき言った16才って言うのもナシにして、本当に14才って事にしといてください。」
と、俺はついでに付け加えておく。
「わかったわ。・・・さて、これで条件は全て飲んだわ。それでは、あなたを正式に『フォースチルドレン』に任命します。」
「あ!」
「まだ、何かあるのかしら?」
と、リツコさんは不機嫌そうに俺に聞く。
「あの〜、その『フォースチルドレン』っての。」
「(『フォースチルドレン』は確かトウジだし、あんまりこの世界の事を変えたくないし、四番目って何か縁起悪いしなあ・・・・・お!そうだ♪)」
「呼び方に不満でもあるの?」
リツコさんは不思議そうな顔をして、俺に問う。
「ほら、俺が乗るエヴァは普通のとは何かちがうんですよね?」
「まあ、正確に言えば多少の構造の違いはあるけど、基本的には何も変わらないわ。」
そこで俺は、微笑みながら言い返す。
「でも、やっぱり違いはあるんでしょ?なら、呼び名を少し変えてもいいですよね?」
「それは・・・」
俺はニヤリと、ゲンドウ笑いをしながら、
「それも条件!、と言えばいいですか?」
と、言った。その言葉に、リツコさんは観念したかのように返答した。
「・・・仕方ないわね。なんて呼び方にしたいのかしら?」
「え〜とですね〜、エヴァには『零』を使ってるのに、チルドレンには不思議な事に『零』を使っていないんですよね。だったら俺がそれを使って、『ゼロチルドレン』ってのはどうですか?」
リツコさんは呆れ顔で言う。
「・・勝手にしてちょうだい。・・・それじゃ、今度こそ本当にあなたを『ゼロチルドレン』に任命するわよ。」
「はい。・・・リツコさん、これから宜しくお願いします。」


・・・この時すでに彼の頭の中では、この世界が夢でも現実でも、どちらでも良くなって・・・
・・・・・いや、どちらかというと、現実であって欲しいと考えていた・・・。





Written by てつやん          





♪♪♪ 後書きor感想のような物♪♪♪

何とか書き上げたけど・・・。時間が無い!勉強しなくちゃいけないし、部活もある
し(ラグビー部です)、忙しい今日この頃・・・。
はあ・・・。2月にはまたテストがあるし、勉強しなくちゃなあ。・・・・・と愚
痴ってばっかですいません!最近ホントにいそがしいんですよ〜。

さて!今回のEVA's Dream第三話はどうでしたでしょう。この忙しい中、元々ない頭
を酷使して書き上げました。最後まで読んでくれたあなた!こんな駄文を読んでくれ
て本当にありがとう。多分、次話はもう少しはマシになると思いますので、どうか次
もみてください。(多分、次話も遅くなると思うけど・・・こんな作者を許して・・
・。)それじゃ、また。

to malさんへ。
どうも、お久しぶりです。とりあえず、1998年内に第三話を送ることができて、
かなりほっとしています。(只今、12月31日21:48分)
しか〜〜〜し!2月のテストへ向け、冬ごもり状態の日々がこれから始まると思うの
で、次話も少々遅れてしまうと思います。本当にすいません!こんな僕だけど見捨て
ないで・・・(T−T).


by てつやん (vu8m-skn@asahi-net.or.jp)




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Received Date: 98.12.31
Upload Date: 99.01.03
Last Modified: 00.05.05
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